概要
劍之初は、「霹靂布袋戲」に登場する剣の達人。死国、四魌界、集境の三方から脅かされる武林に現れ、慕容情とともに魔王子を倒した。
プロフィール
性別 | 男 |
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初登場 | 霹靂震寰宇之兵甲龍痕 第32集 |
称号 | 慈光之塔の驚嘆 |
出身 | 四魌界 |
根拠地 | 薄情館、碎雲天河、雲收山林 |
家族 | 玉辭心(妻)、雅狄王(父)、即鹿(母)、槐破夢(息子)、殊十二(息子) |
友人 | 慕容情、醜 |
弟子 | 嘯日猋(兵甲武經の継承者) |
その他 | 無衣師尹(伯父)、殢無傷 |
人物
劍之初は、苦境に隠れ住む四魌界出身の剣士である。四魌界伝説の武術家、雅狄王が記した「兵甲武經」を全て理解しているがそれは使わず、独自に身に着けた「極心禪劍」を使う。
内省的な性格で争いごとを好まないが、友情に篤く、愛情も深い。感情をこめず淡々と話す癖があり、そのせいで息子に誤解されている。また、恋に悩んでやけ酒を浴びることもある。
異次元からの侵略にさらされる苦境に忽然と現れ、中原正道に協力した。また、一族の仇を討つ慕容情に手を貸し、魔王子と赤睛を倒した。
経歴
四魌界ではその武術の才能の高さから「慈光之塔の驚嘆」と呼ばれ、当時四魌界内の武術大会で連勝を続けていた雅狄王を止められるのは彼だと言われていた。
しかし、実は、劍之初は雅狄王の実子で、父に会った劍之初は試合を棄権し雅狄王の不戦勝となった。
やがて、母や友人の死から人生の無常を悟った劍之初は、独り苦境に渡り、慕容情が営む「薄情館」に隠れ住む。
時がたち、四魌界勢力の苦境への野心が露わになった頃、玉辭心と名乗る女剣客が劍之初の前に現れる。彼女は彼がかつて殺戮碎島で見かけ、心動かされた女性と瓜二つだった。
劍之初は玉辭心が、「雅狄王の隠し子」の存在を知った戢武王が自分を調べさせるために遣わした人間だと考えた。だが、魔王子との取引で負傷し高熱に浮かされた彼は、気持ちが抑えられなくなり彼女を襲ってしまう。
彼は当然、彼女を娶る気でいたが、玉辭心は「お互い生きる世界が違う」と言って去ってしまう。
そして、戢武王との決闘で彼に突き付けられたのは、戢武王こそが玉辭心だという事実だった。
その後、戢武王の最期に間に合わなかった劍之初は、戢武王の仇討ちと手元に残った忘知の養育、行方不明の念痴の捜索のために時間を費やすことになる。
忘知を天閻魔城に預けてからは、玉辭心の墓守をして静かに暮らしていた。
念痴と一緒に暮らすようになってからは彼に剣を教えている。
兵甲武經
全11巻からなる武術秘伝書で、巻ごとに巻題を技名に含む必殺技が3つずつある。
いずれの技も強力だが、兵甲武經の技をどれか一つでも身に着けた者は、「廢字卷」の技に必ず負ける体質になってしまう。
雅狄王が上天界に幽閉されたことへの恨みから生み出した物で、当初「廢字卷」を戢武王に伝え、それ以外の「天、地、滅、靈、神、裂、歇、寧、清」の9巻を宇宙に拡散させ、手に入れた者同士が相争いながら殺戮碎島に臣服するように仕向けた。
しかし、死ぬ間際に雅狄王はそれを後悔し、「生字卷」を追加で記し人々に活路を残してから世を去った。
その遺志は(どういう手段を使ったのかは不明だが)劍之初に伝えられ、彼は薄情館で時を待つことになる。
関連タグ
関連リンク
- 公式人物資料(劍之初)※中国語