概要
戢武王は、「霹靂布袋戲」に登場する異国の王族で、当初は紫紺のローブをまとった青年王として、後には白銀の鎧をまとった女王として登場する。
プロフィール
性別 | 女 |
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初登場 | 霹靂震寰宇之兵甲龍痕 第32集 |
退場 | 霹靂兵燹之聖魔戰印 第12集 |
称号 | 殺戮碎島の救贖 |
出身 | 四魌界 |
身分 | 殺戮碎島の主 |
化身 | 玉辭心 |
家族 | 雅狄王(父)、禳命女(妹)、槐破夢(息子)、殊十二(息子) |
部下 | 棘島玄覺、什島廣誅、衡島元別、令島赫赫、什島夷參、祭天雙姬、符應女、炎熾鳳羽 |
人物
戢武王は、四魌界にある殺戮碎島の王だった女性である。冷静沈着で思慮深く、武術にも知略にも長けた正統派の王者である一方、一人の人間として激しい感情を秘めている。
男装時代は明るい褐色の髪に銀色の王冠をかぶり、紫紺のローブをまとった青年王の姿をしている。後に女王として再臨したときは、金色の髪に銀色の王冠をかぶり、白銀の鎧をまとって戟を振るった。
男尊女卑のひどい殺戮碎島を変え、女性が治める国を造ろうとしたが、異郷で力尽きる。
経歴
男だと思われていた頃の戢武王は、外見は若いながら堂々として落着きがあり、その優れた武芸により隣国、火宅佛獄の大軍を退け「殺戮碎島の救贖」と呼ばれていた。
拡大の野心を苦境に向けた火宅佛獄は、殺戮碎島との関係を保つため王女・寒煙翠を戢武王に嫁がせるが、戢武王は妹・禳命女の友人である寒煙翠を丁重に扱った。
しかし、慈光之塔の無衣師尹の計略により重傷を負い女性であることが知られると、身分を偽ったとして王の座を追われ、死刑を言い渡される。男尊女卑の殺戮碎島では、女性が王となり男性を支配することは犯罪扱いだった。
実際には、双子である禳命女が戢武王と入れ替わって死刑になり、戢武王は女医である符應女に保護される。
生き延びた戢武王は、殺戮碎島にいる全ての男性を処刑し、女性だけの国を造ることを決意する。そして、残った国民を軍船に乗せ、苦境へ侵攻する。
だがその途端、慈光之塔が四魌界と苦境の時空をつなぐ道を破壊してしまったため、殺戮碎島に戻れなくなる。その後、慈光之塔がだれもいなくなった殺戮碎島をどうしたかは不明。
それでも戢武王は自らが理想とする国を建てようと奮戦するが、苦境勢力との争いに敗れ、命を落とす。
亡くなる直前、彼女は双子の男の子を産み落とす。後に槐破夢、殊十二と名乗る二人は、彼女と劍之初との子である。
彼女の父、雅狄王の隠し子が苦境にいると知った戢武王は、密かに女装して苦境に渡り、兄かもしれないその人物、劍之初に接触した。
殺戮碎島の子どもはすべて「王樹」という木から授けられ、女性は皆子どもが産めないため虐げられているが、その不妊の原因は王樹を水源とする水を飲むことにあった。
苦境の水を飲んでいる期間に劍之初と交わった戢武王は、予想外の妊娠をする。ちなみに、前述のとおり殺戮碎島の人間はすべて王樹から産まれるため、戢武王と雅狄王との間に血縁はなく、戢武王と劍之初の間にも血縁はない。
戢武王は妊娠を知った当初、彼らが男子であるというだけの理由で嫌悪し殺そうとしたが、彼らが殺戮碎島唯一の生き残りになると悟り、彼らを生き延びさせようと最後まで戦った。
関連タグ
関連リンク
- 公式人物資料(戢武王)※中国語