刀に関しては⇒北谷菜切
※タグに関する注意
北谷菜切のみでは同じ刀剣をモチーフにした『天華百剣』の同名キャラクターもヒットする為、刀剣乱舞に関しては「北谷菜切(刀剣乱舞)」のタグを使う事を推奨する。
プロフィール
「はいさい! おれは北谷菜切だよ。
もとは料理包丁だって説もあって、こんな名前なのさー」
※はいさい=沖縄での挨拶の言葉。男性は「はいさい」、女性は「はいたい」となる。
琉球製の拵は、螺鈿や金が使用された豪華なもの。
短く先細りした刀身からは、大切に使われ手入れされてきた時を感じる。
花のように朗らかに、生活に寄り添う刀。
概要
2019年7月29日に公式Twitterにて実装が発表された刀剣男士。
2019年7月30日~8月27日開催のイベント「連隊戦~海辺の陣~」の夜光貝10万、20万個の報酬。
因みに担当声優の仲村宗悟氏は沖縄出身。
モチーフの刀剣は琉球国王尚家に伝来した三振りの宝剣の一つで、歴史文書類を加えた「琉球国王尚家関係資料」として国宝指定を受けている。指定名称は「青貝微塵塗腰刀拵 刀身無銘(号 北谷菜切)」。刀身は本土製の日本刀。
名前の由来は「北谷(地名)+菜切(包丁)」。北谷菜切は「ちゃたんなきり」とも読むが、沖縄方言では「ちゃたんなーちりー」とも呼ばれる。
この刀剣には妖刀伝説が存在するが、伝承であるため文献によってストーリーは異なり、共通する大筋は大体以下になる。
北谷村の農婦が包丁で振る真似をしただけで離れた場所にいた幼児が真っ二つに斬れてしまった。農婦は暫し呆然としていたが、自分が振るった包丁で愛しい我が子を殺めてしまったと気付くと泣き叫んで狂わんばかりとなった。家族や周囲の人々は実子殺しの悪魔女として農婦を平等所(王朝時代の裁判所)につきだした。取り調べの結果、殺意がないことはわかったが過失によるものでもなく不思議であったので、一匹の山羊を取り寄せて再現をしたところ、同様にこの包丁で振る真似をしただけで山羊は真っ二つになった。これで農婦の無実が証明され、この不思議な包丁は王家に献上されて「北谷ナーチラー」と名付けられ、刀に打ち直され宝刀として秘蔵された。 |
さらに妖刀北谷菜切の話は今帰仁にも伝わっており、北谷菜切で斬った石で今帰仁城の石垣を作ったと言われている。
また、古来北谷王子家に伝わった宝剣「北谷菜切」と名付けられたのであって、北谷町北谷にあった水田地帯北谷田圃と交換して尚家に渡ったともいわれる。
容姿
ピンク色の髪を前髪は短く、サイドは毛先を結び、長い後ろ髪は花の飾りで纏めている。
眉は太めで短く、大きな瞳とぷにぷにした肉感から一際幼い印象。猫口気味。
ピンク色の上着はミンサー織(当初は五つ絣のアレンジデザインだったが、実際と同じ五つと四つの絣に変更された)と所々にリボンと花の飾りが施され、インナーは白いゆったりしたズボン。
足元は同じく琉球王国の宝剣の一つである千代金丸と似たデザインをした花の飾りのサンダルを履いている。
内番服も千代金丸と似たかりゆしウェアで、ピンクの花がプリントされている。
紺色のゆったりとした半ズボンを履き、右手、右腰にミサンガのようなものを身につけている。
草履は黒い鼻緒が特徴。
髪は低い位置でお団子のように纏めている。
幼女かと見紛う可愛らしい容姿でチラ見せの時から「ゆめかわいい系」や「男の娘キャラ」等の憶測が飛び交っていたが、服装は可愛らしいが女装ではなく、仲村氏に「可愛い見た目だけどしっかり男の子」と言われている通りなため、男の娘枠とは異なる模様。
キャラクターの紋はハイビスカスと第二尚氏(琉球王国王族)の左三つ巴の一つと貝殻を合わせたもの。
ふぎゃー判定によると小さい子呼ばわりされていたので、身長は132cm以下と推測されていたが、2023年8月4日に発売された「刀剣乱舞絢爛図録」の巻末にて身長が123㎝だと判明した。なんでも長い間磨かれていたため、今の姿になってしまったらしい。
性能
性格
一人称は「おれ」。基本的に本土の言葉使いだが、訛っている。
料理包丁だったこともあってか、争いを好まず、家事をやりたがる。
内番にすると「こういう仕事が俺には向いている」と喜々としている。
のんびりとしており、幼い容姿に反してお兄さんのような優しさがある。
千代金丸とは江戸元禄で回想が、内番では畑当番と手合せで特殊会話が発生する。
お互いの呼び方は千代金丸からは「北谷菜切(ちゃたんなーちりー)」、北谷菜切からは「千代金丸」。
さらに千代金丸に加えて浦島虎徹と三振りでも回想が二つ発生。
北谷菜切と千代金丸が揃うとゆるふわなウチナータイムが流れるのが定番化しており、一緒にいた浦島虎徹も飲み込まれて眠くなってしまうほど。
沖縄料理の野菜や果物を育てており、本丸の新たな台所要員となりそうだ。
後に実装された治金丸には「ちい兄(にぃにぃ)」と呼ばれており、短刀でありながら脇差である彼の兄貴分であるらしいことが判明した。
北谷菜切に纏わる恐ろしい妖刀伝説については、「なーんか怪談じみた伝承があるけど、ないない。あれは作り話だから」と全否定。
あまりにも凄惨な逸話のため審神者間ではどんなキャラになるか期待半分不安半分であったが、取り入れない方向で造形されたかと拍子抜けしつつ安心することなった。しかし、「命を奪うよりも、家事の方をやらせてよー。血生臭いのはもう……」と意味深な言葉も零しており…?
頑なに離れた場所を斬ったりする不思議な力なんてないと否定し、戦いに於いては中傷に追い込まれると「おいおい……、これは……」と焦るが真剣必殺では「やめろ!これ以上は抑えられないぞ!」と敵に警告を発する。
そのどこか引っかかる言動は、刀剣破壊にて明らかになる。
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千代金丸(刀剣乱舞)…絵師、琉球宝剣、CVが沖縄出身という共通点持ち
治金丸(刀剣乱舞)…同じく絵師、琉球宝剣、CVが沖縄出身という共通点持ち
※この先刀剣破壊台詞のネタバレ
「これも……、見たくないものから目を背けてきた、報いかな……」
なんと、実は己の血生臭い伝承を忌避するあまり「作り話」と否定して振舞っていた可能性を示唆し、最期に自身のその行いを責めて散りゆく。
刀剣破壊を踏まえた上だとこれまでの言動の見え方がひっくり返され、真剣必殺も妖刀の力が発現しかけたための警告に見える。
刀剣男士は人々の想いに依って顕現することがこれまで示されているため、北谷菜切を妖刀たらしめたのも人間であるが、長きに渡り大事にしてきてくれたのも人間であると言える。
審神者の前で否定し続けていたのは、彼の願望もあるが人の手で作られる逸話だからこそ持ち主にはそう思ってほしいのかもしれない…。