概要
アニメ『おそ松さん』の第17話「十四松まつり」のエピソードの1つ。
十四松が「自分とは何か?」について考える哲学的な要素が強い作品になっている。
ストーリー(ネタバレ注意)
青空の下、屋根の上に二人座る一松と十四松。十四松は一松に「僕って何なんだろう?」「十四松って何なんだろう?」と話しかける。
唐突な十四松に戸惑いつつ、一松は十四松が十四松だと思う点を大きく開いた口と一本だけのアホ毛だと答えるが、「じゃあ口を閉じたら十四松じゃない?」と返してきたり、アホ毛をしまう十四松に怯え、逃げるように便所に向かう。
一人になった十四松は、「見た目が十四松かぁ…じゃあ見た目が変わったらもう十四松じゃない?」と兄弟のモノマネをしたが、「いやいや僕だよね、十四松だよね~」。今度は自分のモノマネをする兄弟の声を真似てみたが、「僕の真似をする僕は結局は僕」だと考える。しかし、「僕の真似ということは純粋な十四松ではない…?」と悩む十四松。
首から上だけになっても十四松。「十四松」という文字だけの概念に変化しても十四松。それは電信柱、家、門、花、木、車も同じ。
全てが概念と化し、キャラデザもコンテも美術も音楽もいらなくなった世界を見て、十四松は「な~んだ!自我とか自己認識とか存在意義とか、案外ちっちゃくてどうでもいいことなんだ!」と悟る。
周囲が消えて真っ白になったのを見て、自分ももっと身軽になろうと飛び跳ね、「十」という文字だけになった十四松のもとへ、「一」だけになった一松が戻ってくる。
「お前プラスみたいになってるぞ」「一松兄さんはマイナスに見える」とお互いの姿を評する二人。
十四松「一松兄さん、結局僕たちって何なんだろうね?」
一松「さぁな。てかこの話が何なんだ?」
十四松「たしかに!」
「プラス」と「マイナス」の二人が合わさってゼロになり消えたところで、この話は終わったのだった…。
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概念松(二次創作派生)