概要
cv:中村大樹
神保中学校1年1組の担当教諭で、担当教科は理科。実は頭髪はカツラである(原作のみ)。高圧的な態度に加え、事あるごとに嫌味を言うために生徒からの評判が悪い。おまけに逆恨みから羽山を人気の無い場所で殴っている(羽山も正当防衛に近い形で咄嗟に殴り返した)。実は高校時代、羽山に似た雰囲気の同級生から金を巻き上げられるなどのいじめを受けており、その事から羽山に対して八つ当たり的な嫌悪感を持っており、目の敵にしている。だが、当の羽山からは紗南に巡り合う事が出来なかった自分として見られており、誰にも助けて貰えなかった人間と哀れまれている(羽山も姉からのモラハラの末に不良少年になったので彼の気持ちがある程度は理解出来るのであろう)。
最後は羽山への嫌がらせに関する抗議をしに来た紗南に「おめーらみたいな生意気なガキの相手はうんざりだよ」と捨て台詞を吐いてそのうち教職を辞めようと思っている旨を伝えてストーリーからフェードアウトする。
アニメでは上記のトラウマから羽山を退学に追い込むことに執着していた。最終話で自身の学級に在籍していた中尾が、生徒に無関心だと分かる彼の言葉で傷ついた事、助けを求めていることに気づかなかった事が教師として致命的だと指摘され、辞職する。のちに中尾から、自身の何気ない一言で千石を気にするようになったと告白された。
千石が最後まで改心しなかったのは、作者が「あそこまでひねくれて大人になっちゃった人は、そのまま生きていくんじゃないかな」と考えたためである(少女漫画アーカイブ第60回)。
備考
虐められた側の人間だが、自分よりも立場の弱い人間を虐める人間になったので彼を彼を虐めていた人間達と同じ人間のクズと捉えるのも、苦しい時に誰にも助けて貰えず、人格に良い影響を与えてくれる出会いも無かった事から心を歪ませた哀れな人間と判断するのも個人の自由である。
余談だが、羽山は初期の虐め描写から少なからずのアンチが存在しており、可哀想な生い立ちがあろうが、改心しようが嫌いだという読者もいる。そんな彼女達からしたら彼は自分達に代わって羽山に罰を与えてくれた存在かも知れない。
関連タグ
江頭哲文…演者が同じで悪徳教師繋がり。最近、再登場したので中村大樹氏が演じた悪役で多分、一番有名だと思う(再登場時の声優は違うが)。