概要
名古屋鉄道では1980年代から閑散線区の電化設備を撤去し、電車からレールバスへ置き換えて運行を行っていた。
これまではキハ10、キハ20とバスの部品を多用した車両を使用してきたが、キハ10の初期車が非冷房で老朽化の進行もあって置き換えが決定。その代替として導入されたのがキハ30形である。
キハ30形はバス車両工法で製造されたLE-Carから軽量鉄道車両工法で製造されたLE-DCとなり、車体長が16mへ、側扉が片側3箇所・引き戸となった。
エンジン・台車はキハ20と同じものを装備しているが、変速機が変速1段・直結2段の自動切り替え式へと変更されている。
当初は八百津線で使用されていたが、八百津線の廃線で三河線末端部へと転用。2004年の三河線末端部廃線で運用を離脱し、ミャンマー国鉄へと譲渡された。
ミャンマー入り後は一般列車に使用されていたが、JR東海から譲渡されたキハ48の竣工でヤンゴン地区での運用から撤退。2018年の情報によると全て廃車予定とのこと。