吸血鬼シオン
きゅうけつきしおん
作中の登場キャラクターであるシオン・エルトナム・アトラシアが、名前通りに吸血鬼化した状態。もしくは、吸血鬼化を恐れるシオンの不安がタタリによって具現化された存在。
常に吸血衝動にさいなまれており、ゲーム中でのニュートラルポーズも、胸を押さえながら苦しげに立っているものに変更されている。
外見も通常のシオンと違っており、肌にひびが入っていたり、髪の色が濃くなっていたり、服が紫から焦げ茶になっていたり、瞳が赤くなっていたりと、様々な部分が変わっている。
『無印』版ではシオンが吸血鬼化した姿として登場し、ノベルスモードによってこの状態になることを避けたり、結果的に完全に吸血鬼化してしまったりと様々。ただし、どのル-トでもシオン自身は理性を失わずに済んでいる。
『Re・Act』以降は、前述したようにタタリによって呼び出された存在である場合が多い。ストーリーによっては、無印版の理性を保ったまま吸血鬼化したシオンのバッドルート的な扱いで登場するIfの存在として登場する場合もある。
特に後述のパターンだと完全な吸血鬼化を遂げ、本来のシオンから『タタリの後継者』としての死徒へ変貌し、性格も吸血鬼らしい残虐性の高いものになり、元のシオンは完全に消えてなくなってしまう。
バレル・レプリカやエーテライトが使用できず、爪などによる打撃攻撃が主になる。『Re・Act』からは「タタリ」を断片的に使用できるようになり、知人や友人の情報を、タタリ化して呼び出したり、タタリの『情報の嵐』を武器にして戦う。
通常のシオンと比べて耐久力が低く、切り返し手段に乏しい。その反面、機動力と崩し性能が向上しており、近距離のラッシュで畳み掛ける動きを得意とするスピードタイプのファイター。
キャラランクはシリーズによってまちまちで、『ActCadenza』では可動初期は立ち回りの弱さと火力の低さが目立ち厳しい性能であったが、後の調整の結果近距離のラッシュに磨きがかかり、最上位クラスの一画に上り詰める。
続編『Actress Again』でもハーフムーンスタイルが圧倒的な火力と起き攻め性能、優秀なA攻撃やバックステップも備えて同じく上位に位置したが、他キャラも含め全般的にハーフムーンスタイルが猛威をふるいすぎたため、その後の調整で本体の基本性能とともにスタイルの仕様が大幅弱体化。その続編の『Current Code』で多少上方修正されたが、立ち回り性能の乏しさが相変わらずのため、現在のランクとしては下位に属する。
アークドライブは、相手に組み付いて首筋から血を啜る回復機能付きの投げ技「クルーエル・ブラッド」、ラストアークは『ActCadenza』までは盾の騎士を呼び出して相手を打ち貫く「ブラッドバイブル・ハートブレイカー」、『ActressAgain』からは巨人の幻影を呼び出して全てを圧壊する全画面判定のロック技「No・Ark」。