※注意!この記事には風のクロノア2のネタバレを含みます。2および1&2アンコールを未購入の方はブラウザバックを推奨します。
クロノア「お前が、哀しみの王か!」
「...倒しに...来たんだね?...哀しみを...潰しに来たんだね...クロノア」
CV.???
概要
「風のクロノア2 世界が望んだ忘れ物」の最終ステージ『泪の結末』においてクロノア達に立ちはだかるラスボス。
哀しみの国『ヒューポニア』にただ1人だけ住む王様。
彼が住んでいる5つ目の国と称される哀しみの国は元々は他の4つの国と連なっていたが、人々が哀しみを否定してしまい国の存在すら記憶から抹消されてしまっていた。
自らと自らの住む国を復活させること(世間で言う「5つ目の国の出現」)を目的に活動する。
その過去ゆえに哀しみを受け入れようとしない人々に対し強い嫌悪感を抱いており、哀しみで世界を埋め尽くそうとさえ目論んでいた。
クロノアを本作の舞台であるルーナティアへと召喚した張本人であり、同時にクロノアに助けを求める『夢の声』の正体でもある。
偽りの預言者であるバグジの誘導を通して、クロノア達を哀しみの国の復活をさせることに利用した。
哀しみの国が復活した後は、自らの許へとやって来たクロノア達に対して哀しみが世界から拒絶される事を嘆きながら激突した。
容姿
細身の体に黄金の首輪を付け、そこからマフラーのような布をなびかせ、常に憂いの表情をしている。
シェルモード
第1形態。心の壁の中に閉じ籠り、青色を基調とした亜空間のような世界の中で戦いを繰り広げる。この形態だと哀しみの王の姿の面影が全くない。
自身はあまり攻撃せず、亜空間の中に散らばる障害物を避けるようにすれば問題なく倒せる。
レオリナの叫び
「ぐうぅぅぅ...そんなに哀しみを消したいのか...。そんなに...哀しみを認めないのか...!!」
シェルモードで敗北し、哀しみの王が憤怒の表情を見せる。そして世界への拒絶を認めさせてくれないことへの憎悪を抱く。
しかし、空賊であり元巫女である彼女がその言葉を否定する。
???「勝手なことを言うな!」
クロノア「レオリナ!!」
レオリナ「自分だけが哀しいと思ってとじこもりやがって!甘ちゃんがつけあがるな!!あんた見てるとね...こっちが泣きたくなるんだよ!!」
レオリナが暴走した状態からの傷だらけの身体でこの場までなんとか辿り着き、そしてレオリナは哀しみの王を倒すために自らが奪った安らぎ、喜び、惑いのエレメント、そして元々持っていた怒りのエレメントの4つをコピーしたリングを通じてクロノアに託す。
一方哀しみの王もレオリナに一喝されたことで感情が暴走、スフィアモードへと変化し、双方の最後の哀しき戦いが始まる...。
スフィアモード
第2形態。本来の姿に戻り、自身の周りに心の壁をバリアのように張りながら戦う。
ビットと呼ばれる2本の触手を操って攻撃したり、バリアの周りに付いている小さな球体からレーザーを放って攻撃する。バリアの色はオレンジ色だが、ある程度攻撃すると青色に変化し、レーザーの色も黄色から赤に変わる。ラスボスなだけに硬いので、3回攻撃を受けたら負けるゲームにおいて最初はかなり苦戦を強いられるかも知れない。
癒される思い
「助けて...僕を...僕を助けて...」
万策尽きた哀しみの王は全てに絶望し、ボロボロと涙を流し始める。
そうした様子を見たクロノアが笑顔でこう答えた。
「助けに、来たよ」
そうクロノアは答え、哀しみの鐘を鳴らした。
その後はクロノアによって看取られ、クロノアが最後の救いの手を述べた。
クロノア「もう、逃げなくていいんだ。怖がらなくていい、『助けて』って僕を呼んだのは...世界に助けを求めていたのは...君だったんだろう?」
「僕は...僕は...」
クロノア「......もう世界は、哀しみを忘れたりしないよ。」
「クロノア...」
クロノア「もう誰も逃げない。だって...僕たちはここまで来たんだから」
クロノアがかけた最期の言葉は、恐れを乗り越え、哀しみを忘れさえしなければきっと乗り越えられる、それが答えだったのだ。
その答えを聞いた哀しみの王は静かに聞き答え、光の粒子へと消滅し、クロノアは紫色の哀しみのエレメントを手にしたのだった。
その様子を見たポプカは、「クロノアがクレア様に似ている」と感づいた。それを聞いたロロも同感した
哀しみの王の消滅により、世界が救われるのであった...。
余談
声はエンディングにクレジットが無いが、クロノアと同じく渡辺久美子が担当していると思われる。
哀しみの国のステージ上には、かつて住民が存在していた名残として、椅子やベッド等の家具や、街灯やベンチが散見される
クロノア、ガンツに次ぐ人気キャラクターであり、ファンの間ではカナちゃんという愛称で親しまれている。
考察
クロノアとかつての友を足したような外見、クロノアと同じ言語、ヒューポニアという国の名前から哀しみの王の、ルーナティアという世界について考察がされている。
前作で友と別れたクロノアの哀しみが具現化したのが彼であるなど、様々な説があるが、真相は結局のところ不明。(一応、攻略本では「ある意味でクロノアの分身かもしれない」と言われている)
関連タグ
Traveler
こうしてクロノアは自らの帰る場所へと旅立ち、レオリナたちによって哀しみの国は再建、そしてスタッフロールにて再建された哀しみの国で大巫女が抱いていたのは...
哀しみという負の感情から解き放たれ、大巫女を笑顔で見ている彼の面影のある小さな赤子だった...