概要
「ティアラメンツ」の名称によってティアラメンツ・キトカロスの効果でサーチが可能となっており、後述する効果によって妨害とサーチを両立している。
イラストではティアラメンツ・キトカロスがティアラメンツ・レイノハートのムチに打たれており、それを見ているティアラメンツ・メイルゥやティアラメンツ・シェイレーンは同胞が虐げられていることに涙を流し、その涙は真珠に変化している。ティアラメンツ・レイノハートがカードイラストで大量に所持している真珠はこうして作られているのだろう。
一応シリアスなシーンではあるのだが、ムチのエフェクトが妙にポップであまり痛そうに見えなかったり、キトカロスを痛めつけながらポーズを決めているレイノハートやムチで打たれて痛そうな顔はしているがキトカロス自身には傷一つないなどの要素によってややシュールな印象を与えている。
カードテキスト
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「ティアラメンツ」モンスターまたは「ヴィサス=スタフロスト」が存在する場合、
相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果を無効にする。
その後、自分フィールドのモンスター1体を選んで墓地へ送る。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「ティアラメンツ」モンスター1体を手札に加える。
解説
(1)は相手フィールドのモンスター1体を対象にその効果を無効にし、自分フィールドのモンスターを墓地に送る効果。
発動には自分フィールドにティアラメンツモンスターかヴィサス=スタフロストが必要であり、効果で墓地に送られることで効果を発揮するティアラメンツとは相性がいい
。
これにより展開中に増殖するGを使われてもティアラメンツ・キトカロスの効果でこのカードをサーチし、次のターンにこのカードで妨害しつつあちらの墓地肥やし効果によって相手ターンでの展開を狙う事も可能。
ちなみにこの無効化は永続であり、これによって効果を無効化されたモンスターはフィールドから離さない限りずっと効果が無効化されたままとなる。この性質上単純な妨害としてもかなり優秀。
(2)は効果で墓地に送られた際にティアラメンツモンスターをサーチする効果。
ティアラメンツ関連カードによる墓地送りは勿論の事相手の効果によって墓地に送られても発動し、除去されても一定の仕事ができる。
サーチ先もティアラメンツであれば何でも良いため、ティアラメンツ・レイノハートやティアラメンツ・ハゥフニスをサーチして次の自分ターンや相手ターン中での展開も狙える。
総じて、フィールドにあっても墓地に送られても仕事をするティアラメンツ魔法・罠カードの代表例のようなカードであり非常に優秀なカードと言える。
余談
マスターデュエルではその強力な効果によって【ティアラメンツ】の妨害とサーチを担っている点が環境において悪影響と判断されたのか2023年7月1日のリミットレギュレーションで制限カードに指定されることが決定。【ティアラメンツ】とシナジーのある現世と冥界の逆転関連カードも既に軒並み規制されており、墓地肥やし効果による展開力を抑制する狙いもあると思われる。