ネタバレ注意!
※彼に関する重大な秘密に触れうるネタバレなので要注意!
概要
漫画『ブラッククローバー』の登場人物で、魔法騎士団・黒の暴牛の団長であるヤミ・スケヒロの名前の漢字による表記である。
彼は元々、主人公であるアスタたちが住むクローバー王国ではなく、海の向こうにある異国・日ノ国の出身である。
なお、クローバー王国および周辺国の文化においては「名・姓」の順で名乗るため、本来ならば「スケヒロ・ヤミ」と名乗るのが正解だが、彼以外の日ノ国出身者が周辺にいないこともあり、生来通りの「姓・名」の順で名乗っている。
そのため、クローバー王国における彼の知己は、未だに彼のことを「名がヤミ、姓がスケヒロ」と間違った認識をしている可能性がある。
本タグは、日ノ国にいた頃のヤミを描いたイラスト・小説に使用することを推奨する。
彼の出生と過去
これまでヤミは、クローバー王国にやって来た経緯について「漁に出て海で迷った末に漂着した」と語っていた。
これ自体は間違ってはいないが、アスタが紆余曲折あって彼の故郷である日ノ国に漂着し、そこで出会ったヤミの妹である夜見一花によって、より詳しい事情が明かされた。
彼の生家である夜見家は、日ノ国に古来から存在した『鬼人』と呼ばれる暗殺者の一族の末裔であり、現在は国の南西に位置する土地『伍州』を治める龍頭家に仕え、土地を守護する武家であった。
ヤミはそれまで日ノ国では漁師だったと語っていたが、それはあくまで趣味か副業に近いもので、粗暴な父に疎まれる妹の一花を庇っては彼女を連れて漁村に出ており、伍州の人々からは慕われていた。
主家である龍頭家の世継ぎであり、現在は日ノ国の将軍である龍頭龍彌とも漁を通じて交流し、彼の「いつか日ノ国を身分や妖力差に関わらず皆が同じように笑い合える国にする」という志にも「世間知らずの夢」と言いながら「嫌いじゃない」と語り理解を示していた。
しかしその後、ある大事件が起こる。
それはヤミが一花以外の一族全員を皆殺しにして出奔したというもので、これまでの彼の人柄からは想像もつかないことだった。
一花がこの出来事について最後に覚えているのは、死屍累々の中で実の父親を斬り殺し返り血に塗れた兄の姿であり、それ以来一花は兄のことを忌み嫌い彼の話すらしなくなった。
アスタのことも、彼が実質的に嫌っている兄の弟子であり、自身が恩人として慕う龍彌に目をかけられていることも手伝ってよく思わずキツく当たっていた。
だが、自分の知るヤミからは信じられない話であり、何かの間違いだとして「自分が知ってるヤミ団長を信じる」と譲らないアスタと、口論になった末にお互い全力でぶつかり合うに至った。
アスタが日ノ国に飛ばされる原因となった人物が、自身の計画に不都合な未来を予見し、その元凶である日ノ国へ刺客を送り、迎え撃つべく一花も戦いに参加するが、敵の使う幻術によって彼女の失っていた記憶が呼び覚まされた。
実は夜見一族を皆殺しにしたのはヤミではなく一花だった。
一族の衰退を恐れた二人の父は、一族特有の殺人衝動を爆発的に高め、潜在的な妖力を引き出す秘薬である『鬼魂丸』を、一族最強の称号である“鬼神”の名を継ぐと期待していたヤミに無理やり飲ませ、一花にも「ちょっとは足しになる」として飲ませた。
しかし、強い反応を示したのは一花の方であり、殺人衝動に飲まれた彼女は自身の一族はおろか、兄を通じて交流していた漁村の人々まで斬殺し殺戮の限りを尽くした。
まだ断片的ではっきりしていない部分もあるが、駆けつけた龍彌が一花に真実を伝えるのは酷だと語っている場面があり、薬の反応をなんとか抑えられたヤミは、自分がやったことにして国を出たのだと思われる。
関連タグ
うちはイタチ...同じWJ作品『NARUTO』の登場人物。兄キャラかつ一族をきょうだい(こちらは弟)以外皆殺しにして故郷を捨てたという共通点がある。なお、これには大きな事情があった。