概要
主人公のアスタが所属する魔法騎士団である黒の暴牛の団長で、彼の師でもあるヤミ・スケヒロの祖国である。
クローバー王国や近隣国のある大陸から遥か遠くに離れた海の向こう側にある異国であり、江戸時代の日本を思わせる和風な様式の国(所々に明治以降を思わせる近代的な面も見られる)。
この国では「魔法」は「妖術」と呼ばれており、「巻物」(魔導書に相当)を使って発動する。
ヤミは元々この生まれ故郷で漁師をしていたが、仕事中に嵐に巻き込まれ海を漂流した末にクローバー王国に流れ着いた経緯があり、彼曰く当初は言葉も文字も解らなかったことから、文化が全く異なった国であることが窺える。
そして、スペード王国の悪魔憑きに纏わる事件の真の黒幕が思わぬ形で正体を現し、彼らの圧倒的な力にアスタは殺され、この世界にもう存在しないと調査確認までされた。
…はずだったが、何故か深傷を負った状態でこの国の海岸へと流れついていた。
城下町では何故かハージ村名物「ノモイモ」が売られていた事から、過去にシスターリリーが日ノ国を訪れていた可能性が高い。
※空間魔法での移動には制約があり、過去エピソードでフィンラルが「一度行った事のある場所へしか移動出来ない」と言っている。聖騎士と化したシスターリリーにも制約が適用される場合、過去に訪れた事がある遠い異国へアスタを飛ばす候補先として日ノ国を選んだ、ということになる。
主な国民
将軍
龍頭龍彌(りゅうどう りゅうや)
ヤミの幼馴染みを自称する日ノ国の“将軍”(本人曰く魔法帝ポジション)。彼によく似た容姿で九州弁(博多弁)で喋り、側に付き人を連れている。何故か文化が全く違っているにもかかわらずアスタと普通に会話でき、クローバー王国や彼が戦った男についても知っている模様で、まだまだ謎多き人物。ちなみに妖力を一切持たないのだが、眼帯をしている右目に現在起こっているすべての事象を見通すことができる『天眼通』と呼ばれる特殊な眼を持つ。
龍禅七人衆
夜見一花(やみ いちか)
龍彌の付き人を務める女性。一見アスタと同じくらい小柄で幼く見えるが初登場時24歳。龍彌のことを敬愛し堅く忠義を誓っており、彼に無礼を働いたとみなした者には容赦しない。生真面目かつ非常に厳格な性格で、母国が危機的状況にあり早く戻ろうと焦るアスタを叱責して落ち着かせるなどしっかりしている。実はヤミ団長の妹であり、彼と同じく闇の妖術の使い手で、『氣』の扱いに至っては彼以上。龍彌の側近の家臣団である「龍禅七人衆」の一人でもある。一族滅亡にまつわる事情から兄のことを忌み嫌っており、上述したようにいい加減な兄とは人柄も対照的だが、目つきが悪く威圧的ですぐに手が出るなど似た面もある。
無生ヶ嶽縁(むしょうがたけ よすが)
「龍禅七人衆」の一人であり、細身だが筋骨隆々で長身の男性。一見荒っぽく感じるが同時に思慮深さも持ち合わせる性格で、自他共に認める七人衆最強の男。龍彌の頼みでアスタの修行の総仕上げの相手をすることとなる。
天満屋敷富士央(てんまんやしき ふじお)
「龍禅七人衆」の一人で、琵琶法師のような姿をした男性。猫をお供に連れている。琵琶の演奏によって治癒や強化を行う妖術を使用し、アスタの修行の総仕上げに参加する。
華蔵閣銀之丞守冬(けぞうかく ぎんのじょう もりふゆ)
「龍禅七人衆」の一員であり、関西弁(京言葉)で喋る花魁のような着物姿の女性。普段はとても気弱で常に落ち込んでいて後ろ向きな発言ばかりしてしまうが、刀を抜くと好戦的な性格に豹変する。
刎ヶ辻浄蔵(はねがつじ じょうぞう)
一花と同様「龍禅七人衆」の一人であり、般若の仮面を付けた忍者の男性。真面目で礼儀正しく「ござる」口調で喋る。龍彌の頼みによりアスタの修行相手となる。
大岡大左衛門(おおおか だいざえもん)
同じく「龍禅七人衆」の一人で、仏僧の姿をした大男。見た目通り豪快でさっぱりした気持ちのいい性格で、アスタのことも歓迎している。浄蔵と同様にアスタの修行相手となる。
伊万里小鞠(いまり こまり)
「龍禅七人衆」に所属するくノ一の女性。容姿も性格もギャルっぽく、同僚の浄蔵からは忍らしくないことを度々に咎められている(大左衛門からは好評)。二人と共にアスタの修行相手をすることとなる。
その他
御厨文人(みくりや ふみと)
龍彌に仕える妖術使いで、回復妖術の天才的な使い手。酷く消耗したリーベを治療し、アスタには手料理を振る舞っている。龍彌曰く料理の腕も天才で、アスタは彼が作ったノモイモを使った和食に「知らない顔を見せている」と感動していた。どこか同世代のジャンプ漫画に登場する彼に似ている(性格は正反対)。
関連タグ
ワノ国:ONEPIECEにおける日本をモデルとした国。丁度入れ替わる様に『ワノ国編』が終了している。ブラッククローバーが最終章に入る辺りで3か月の長期休載に踏み切った理由は作者の健康上の都合(病気休載、原画のままで連載する事態が多発)だが、同時期でのネタ被りを回避する意図もあった可能性がある。