概要
大阪の書店・販売会社が「大阪からベストセラー、ミリオンセラーを出したい」という思いで2013年から始めた(「大阪からベストセラーを」ということだが、協力書店は近畿2府4県(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・和歌山県・奈良県)にまたがっている)、大阪の本屋と問屋が選んだほんまに読んでほしい本を対象にした賞。毎年7月25日(大阪天神祭り本宮あわせ)に大賞作品を発表。第四回から特別賞開始。
第五回までは授賞式も副賞も無しで、実行委員メンバーと作家が大阪天満宮に「本が売れますように」と祈願参りに行き、懇親会兼ねた決起大会を開くだけだったが、話題性を上げるために第六回からは授賞式を開催。過去に受賞した作家のサインとコメントを書き込んだ革表紙のノートを一年間持ち続けてもらい、一年後の受賞者にまた新たに書き加えられたサインとコメントの入ったノートを渡す。
主催:Osaka Book One Project実行委員会
ほんま本大賞条件:『大阪に由来のある著者、物語であること』『文庫であること』『著者が存命であること』の三条件を満たすもの。
特別賞条件:文庫・新書、大阪に関連する内容、ノンフィクション。
毎年店頭陳列コンクールも実施。選ぶのは作家と出版社で、コンクールに入賞した書店には出版社から記念品を送付。
重要な活動
(その年の)受賞作品の売上から(発表の7月25日から1月末の約半年分)そのうち5%を、児童養護施設を中心に本を寄贈。(売上の5%に関しては、出版社の協力が必要不可欠)
74施設ある児童養護施設などに「今回は○○万円でお願いします」と伝え、子供たちの欲しい本を取りまとめてもらう。本は毎年三月、実行委員が直接施設に行き届けている。子供たちが選ぶ本に関して制約は一切ない。
受賞作・作家
第○回 | 受賞作 | 受賞者 | 出版社 |
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第一回 | 銀二貫 | 高田郁 | 幻冬舎時代小説文庫 |
第二回 | 仏果を得ず | 三浦しをん | 双葉文庫 |
第三回 | すかたん | 朝井まかて | 講談社文庫 |
第四回 | 勇者たちへの伝言――いつの日か来た道 | 増山実 | ハルキ文庫 |
第五回 | 幻坂 | 有栖川有栖 | 角川文庫 |
第六回 | 阪堺電車177号の追憶 | 山本巧次 | ハヤカワ文庫JA |
第七回 | 天下一の軽口男 | 木下昌輝 | 幻冬舎時代小説文庫 |
第八回 | たこ焼きの岸本 | 蓮見恭子 | ハルキ文庫 |
第九回 | 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び | 大島真寿美 | 文春文庫 |
第十回 | ふるさと銀河線 軌道春秋 | 高田郁 | 双葉文庫 |
第十一回 | グランドシャトー | 高殿円 | 文春文庫 |
第十二回 | ほたるいしマジカルランド | 寺地はるな | ポプラ社 |
第十三回 | [[]] | [[]] |
特別賞受賞作・受賞者(第四回から)
第○回 | 受賞作 | 受賞者 | 出版社 |
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第四回 | 大阪を古地図で歩く本 | ロム・インターナショナル(編) | KAWADE夢文庫 |
第五回 | 大阪人の胸のうち | 益田ミリ | 知恵の森文庫 |
第六回 | 私の大阪八景 | 田辺聖子 | 角川文庫 |
第七回 | じゃりン子チエ(1) | はるき悦巳 | 双葉文庫 |
第八回 | どらン猫小鉄奮戦記 じゃりン子チエ番外篇 | はるき悦巳 | 双葉文庫 |
第九回 | 大阪弁ちゃらんぽらん | 田辺聖子 | 中公文庫(改版 新装版) |
第十回 | 一汁一菜でよいという提案 | 土井善晴 | 新潮文庫 |
第十一回 | じゃりン子チエ(34) | はるき悦巳 | 双葉文庫 |
第十二回 | 大阪 | 岸政彦・柴崎友香 | 河出書房新社 |
第十三回 | [[]] | [[]] |