概要
初登場は『ドラゴンクエストⅣ』。
天空の勇者の専用武具である「天空装備」の一つであり、『ドラゴンクエストⅣ』と『ドラゴンクエストⅤ』のシナリオにおけるキーアイテムの一つ。
『ドラゴンクエストⅣ』の勇者は基本デザインから既に天空のかぶとを身に着けているが、女勇者の場合はほとんど頭髪に埋もれているので見えにくい。
作品別の解説
ドラゴンクエストⅣ
「水の都スタンシアラ」の王家が保有する宝物。
この国では「王様を大笑いさせた者はどんな褒美も思いのまま」という御布令を出しており、天空の兜を受け取るためにはモンバーバラにいる旅芸人のパノンを連れていく必要がある。
さぞやレベルの高いジョークで王様を爆笑させるものと思いきや、披露するのはごく真剣な説得。さらに(通常のプレイでは目にする機会が少ないが)道中の戦闘にも参加、まどろみの剣を駆使して耐性無視の催眠攻撃を繰り出す頼れる男。旅芸人だけに芸達者である。
「天空への塔」に入るためには勇者が天空装備をすべて身に着けていることが条件となっており、シナリオ進行のためには「てんくうのかぶと」の入手が必須。
装備としては守備力+30、最速の段階で入手すれば十分に高い性能。守備力+50の「はぐれメタルヘルム」には大差を付けられているが、量産が難しい「はぐれメタルヘルム」は勇者以外のメンバーに回していくことになるだろう。
PlayStation版では「てんくうのかぶと」に「ラリホー」「メダパニ」、マヒへの耐性が付与されたが、同時に「はぐれメタルヘルム」にも同様の耐性が備わっている。
ドラゴンクエストⅤ
「テルパドール」の王家が代々守り継いできた。
主人公がテルパドールに辿り着いた時点ではパーティーに勇者がいないため受け取ることはできず、男の子を連れていくことで「てんくうのかぶと」を入手できる。
前作と違って、天空装備を揃えていなくてもシナリオの進行に影響はなく、入手イベントも必須では無かったりする。
守備力は前作から大幅にアップして+50、これより高性能なメタルキングヘルムは増産不能の一品もの。
ドラゴンクエストⅥ
「てんくうのかぶと」は登場しないが、主人公専用装備である「セバスのかぶと」が、後世に「てんくうのかぶと」と呼ばれるものと同一であるとする説が有力視されている(公式の明言はない)。