天蠍一射(アンタレス・スナイプ)
- ランク:A
- 種別:対人宝具
- レンジ:5~99
- 最大捕捉:1人
「攻め時ですね。良い判断です。」
「これこそは、星の蠍を穿つ一撃なり。我が矢は既に放たれた!『天蠍一射(アンタレス・スナイプ)』!!」
天空の射手座から放たれる矢によって相手を射抜く。威力と精密性においては彼の持つ攻撃手段の中でも随一であり自動追尾も完備している。さらに特筆すべきは、空にある射手座は「すでに矢を番えて引き絞っている」ため、ただ標的を定めるだけでよく、弓という武具には必ず存在するはずのタイムラグをゼロにした射撃が可能。また、発動を望めばケイローンが死亡した際も、1ターン後に自動発動する。
なお、1日に1度しか使用できず、1度発動させると次の夜になるまで再使用不能となる。
後世で追加された逸話を元にした宝具のため、生前の彼をよく知る赤のライダーでも対処することはできなかった。
他の宝具のように撃つ直前に真名を叫んで発動させずとも良いが、上記のように「ただ標的を定めるだけで撃てる」状態にするには事前にマスターの同意の元準備をしておく必要がある。『Apocrypha』においても事前にフィオレがケイローンに宝具の解禁を許可する旨を告げており、アニメ版では令呪を一画消費して魔力を充填する描写が追加されている。
名前にある天蠍とは天蠍宮即ち蠍座の事で、実際の星空においても、射手座が蠍座の心臓部に向けて弓を射るかのように見える。射手座の原型が古代バビロニアにおけるパビルサグ(蠍の尾を持つ半人半馬の怪物)であるとされているので、ある意味射手座の歴史を表した宝具名と言えるだろう。