説明(ネタバレ含)
オリジナルアニメ『PSYCHO-PASS』における公安局刑事課一係所属の宜野座伸元×常守朱の監視官同士とのカップリング。階級的には同格だが、先輩×後輩。
『PSYCHO-PASS2』においては宜野座が執行官に降格されているので、執行官×監視官という立場になるため、部下×上司の下克上カップリングである。
アニメ1期
1話では冷たい先輩と配属初日で慣れていない後輩という関係であり、3話では征陸親子の事を朱は全く知らず宜野座の地雷を踏んだり、9話では雑賀教授の講義を朱が受けた事に対して宜野座がサイコパスの悪化を危惧して叱責をしたり、10話では狡噛慎也が行方不明になった件について朱を咎めたりと散々な状況であった。
だが、13話のメモリースクープのシーンで朱を気遣うセリフや、19話でのカウンセリングのシーンで宜野座がカウンセラーに対して朱の事を「女の子」呼びをしたり「彼女を見ていると希望が持てる」などの発言でやや印象は変わる。
22話にて犯罪係数の悪化から執行官となった宜野座が征陸智己の墓参りに行った帰りの車内で朱に対して「心配なのはあなたの方だ」と言った際に、朱は「あいかわらず心配性ですね」と返している事から、以前より彼に心配されていたのだとようやく自覚を持った様子。
雑誌インタビューより
最終回後の月刊アニメディア2013年5月号のインタビューで塩谷監督の「たぶんこれから先、監視官としての朱、執行官としての宜野座は、すごくいいパートナーになるんじゃないかと思います」というコメントがある。
アニメ2期
1期最終話で執行官となった宜野座だが、2期では朱の良き理解者となっている。
一係の中で朱の副官的なポジションとして、単に彼女の意見に賛成するだけではなく必要があれば諫言出来る関係であり、朱がどういう事を考えて行動しているのか、その思考を理解して行動する。
9話で切り取られた祖母の耳に衝撃を受けて取り乱す朱を取り押さえたのは宜野座である。
11話では一旦監視官権限を剥奪された朱が資格を再付与された際に「私は何色ですか?」と問い掛け、宜野座が彼女にドミネーターを向けて測定して「綺麗なものだ」と答えているが、シナリオでは更にこの後に車内で鹿矛囲を救えなかった事を悔いて泣く朱とそれを見守るしか出来ない宜野座というシーンがあった。(何故カットしたし)
また執行官となった宜野座が征陸智己の部屋や遺品を受け継いでいるのは朱の尽力があったとオフィシャルプロファイリング2の中で記述されている。
劇場版
劇場版ノベライズで宜野座は、自分の生きる理由について「刑事としての責務を果たすこと」に加えて「常守朱を支えること」だとモノローグで語り、それを果たすために簡単には死ねないとしている。
ラストシーンで朱が狡噛の行方について宜野座に問い掛けた時の二人のやりとりにおいて、オフィシャルプロファイリング2で塩谷監督が男女の感情的なニュアンスを含んでいるとの記述あり。
(ただしその後で塩谷監督は朱は誰にもやらない旨の発言をしている)
PSYCHO-PASS LEGENDシリーズ
About a Girl
SFマガジンにて前後編で掲載された吉上亮による公式スピンオフ小説の一編で六合塚弥生と唐之杜志恩をメインとした1期から半年後の話の中で、前編は宜野座の名前が出てきただけだが、後編では朱の思考を理解して行動する。敵との遭遇で二人が背中合わせでドミネーターを構えたりするシーンもあり活躍する。
別離
執行官として一係に戻ってきた宜野座が奥多摩にあるロンの墓参りに行く際に監視官として朱が同行している。そのラストシーンに宜野座が「あなたの忠実な猟犬になろう」という心境を記述する一文がある。
理想郷の猟犬
深見真による書き下ろしの公式スピンオフ小説で狡噛を主人公として彼の監視官時代(コミックガーデンにて連載中の「監視官狡噛慎也」)と執行官時代(アニメ一期)とその後の一期から劇場版までの空白期間の3編を収録したもの。
その中の執行官時代の話で、宜野座が狡噛と朱と縢の担当する事件の相談役として狡噛との会話で後輩監視官の朱の事を気にかけている描写がある。
WEBラジオ「PSYCHO-PASSラジオ 公安局刑事課24時」
新録音版「学園PSYCHO-PASS24時」
全て録りおろしのCD2枚組で発売されたラジオCD「新録音版PSYCHO-PASSラジオ 公安局刑事課24時」に前後編として収録されたドラマである。
この中ではメインキャストが通常の公安局刑事課という設定ではなくとある学園に在籍する教師と生徒になっている。ドラマに出演しているのは狡噛と槙島と宜野座と征陸の4名のみだが、この中で宜野座の設定が風紀委員であり柔道部の正式部員という設定になっているが、会話の中で朱も風紀委員だという事が出てくる。
事情があって他校との練習試合に勝たねばならず、宜野座とシラット部の部長(ただし部員なし)の狡噛と猟奇犯罪研究会(御堂、王稜の他、留学生という設定のグソンが在籍している)の槙島の他、狡噛の舎弟という設定の縢の四名という構成だが、その中で縢のスカウトは宜野座自身ではなく風紀委員の後輩である朱が縢を説得したと出てくる。
復活版第1回「新人に対する心得24時」
一期の1話直前で朱が一係へ配属される前という設定なので朱は登場しないが、宜野座が監視官として初めての後輩への教育について、同期生であり元監視官の狡噛に相談をする内容となっている。厳しく指導するか、それとも過保護な指導をするか、様々なパターンを二人で試行錯誤していく。
先輩として宜野座がどれだけ朱のことを心配していたのか、あの初対面の時の素っ気ない態度の裏に隠された心情をうかがい知る事が出来る。
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宜野朱(表記ゆれ)