概要
日本のゲームクリエイター、およびフロムソフトウェアの代表取締役社長。
ゲームクリエイターとしては主にダークファンタジーを主眼に置いたRPGを制作することが多く、フロムソフトウェアの顔とも言えるゲームを多数制作している。
略歴
2004年、外資系IT企業から転職し、株式会社フロム・ソフトウェアにプランナーとして入社。
アーマード・コアシリーズのプランナー、ディレクターを務めた後、2009年にディレクターを務めた『Demon's Souls』は新規タイトルにもかかわらず全世界で128万本以上(国内30万本)のスマッシュヒットとなり、海外でも多くの賞を受賞するなど高い評価を受けた。
『DARK SOULS』ではシリーズを通じて主にディレクターを務める(初代ではプロデューサーも兼任)。『DARK SOULS II』のみディレクターを退いてスーパーバイザーを担当したが、後年、この点については「僕自身はやっぱりディレクターが本質」「スーパーバイザー的な立場は向かないのかもな、と思っています。」と振り返っていた。(記事)。
その後、フロム・ソフトウェアの執行役員、製作第一部長を経て、2014年5月より、代表取締役社長に就任している。社長就任後もSCEの『Bloodborne』を手がけるなど、ディレクターとしての活動も続けている。
2023年には、SFWA(アメリカSFファンタジー作家協会)から、「エルデンリング」の開発者として、ジョージ・R・R・マーティンと共に第58回ネビュラ賞の最優秀賞を受賞する。
日本人の受賞者は宮崎駿に並んで二例目。ゲームライティング部門では史上初の日本人受賞者になる。
作風・嗜好
インタビュー記事で影響を受けた作家として三浦建太郎やジョージ・R・R・マーティンの名前を挙げており、特に三浦健太郎については「好きな作品はベルセルク」と語っており、制作したゲームの各所にはベルセルクのオマージュとも言える要素を仕込んでいることが多い。
2022年のエルデンリング発売前に受けた海外メディアからのインタビューでは「(ゲーム内マップに)「毒沼を作るのが大好きだと気づいた」「プレイヤーが毒沼にどういう印象をもつかは理解しているものの、気づけば毒沼を作っており自分でも止められない」と告白(英語元記事)。
同社の高難度にしてイジワルな作風を象徴するかの如き性分にはファンの多くも納得であった。
思い出のゲームの1つは東京魔人學園シリーズの第一作「東京魔人學園剣風帖」(1998年、プレイステーション)。大学生の頃に何周もプレーするほど大ハマリしたとか。そして、デモンズソウル制作の際に出会ったSCE社のプロデューサー・梶井健が過去にその東京魔人學園シリーズのプロデュースに関わっていたことを知ったときは感激したとのこと(記事)。
デモンズソウル発売後の2009年9月には、ゲーム開発者向け交流イベント・CEDECにて両名で講演を行った(CEDEC公式サイト)。
作品
作品 | 参加 |
---|---|
アーマード・コア ラストレイヴン | プランナー |
アーマード・コア4 | ディレクター(開発途中から) |
アーマード・コア フォーアンサー | ディレクター |
Demon's Souls | ディレクター |
DARK SOULS | ディレクター兼プロデューサー |
DARK SOULS II | スーパーバイザー |
Bloodborne | ディレクター |
DARK SOULS III | ディレクター |
Déraciné | ディレクター |
SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE | ディレクター |
ELDEN RING | ディレクター |