概要
山城国(やましろのくに)とは律令国(旧国名)で現在の京都府南部である。具体的には京都市(右京区の旧京北町域を除く)とそれ以南の府内全域である。
畿内の国のひとつで、国力は上国とされた。山に囲まれた盆地のため古代は「山背国」とも表記された。大和、河内、摂津、丹波、近江、伊賀と接するが、大和と河内以外の国境はほとんど山か渓谷である。
山城国自体は海に面していないが、淀川を中心とする河川を通じて瀬戸内海ひいては外海とも水運で繋がっていた。
長岡京遷都計画をきっかけに平安京へ遷都して以降は日本の中心として栄え、戦国時代には頻繁に戦場となり荒廃したものの、鎌倉時代や江戸時代も朝廷が在り続けたことから重要視された。