概要
最終話における、現代へと時代を移したエピソードで登場した画家。
謎多き人物で、‟珠世”という美しい女性の絵しか描かない。その出来は写真と見間違う程の精緻さで、近年、世界的にも高く評価され注目されている。ちなみに、インタビューに押し掛けた記者に猟銃をぶっ放したという逸話があるらしい。
我妻善照はその中の作品八百十二番『瑠璃の花と珠世』が初恋との事。
正体
大正から生き続けていた愈史郎の現在の姿。
ちなみに茶々丸も健在である。産屋敷輝利哉とは今も友人との事。
珠世を失いながらも生きる事を選んだのは、炭治郎から別れの直前に言われた「死なないでくださいね」「珠世さんのことずっと覚えていられるのは愈史郎さんだけです」という言葉が大きいと思われ、画家の道に進んだのは、珠世が存在していた証を後世まで残し続けるためなのだろう。
なお、無惨が死に、新たな鬼が生まれなくなった現代において、愈史郎は人型で現存している唯一の鬼でもある。
愈史郎は少量の血液で飢餓を抑えることができる特性から、人肉を喰らう必要がないため人間社会に適応できたものと考えられる。茶々丸は愈史郎によって鬼化したので、彼と同じ特性である可能性が高い。
“山本”の姓
愈史郎が名乗る由来は不明。
人間であった頃の元々の姓の可能性もあるが、山本(YAMAMOTO)はMとOが二つずつであることに眼をつぶれば珠世(TAMAYO)のアナグラムになる。
単純なアナグラムなら大和(YAMATO)を使える筈だが、日本の名字上位10位内に入る山本にしておくことで人間の振りを続けている可能性も否めない。