経歴
1959年4月1日東京生まれ。旧姓・安倍。実父は安倍晋太郎で母は安倍洋子の三男坊。
父方の祖父は安倍寛で母方祖父は岸信介。母方の大叔父は佐藤栄作。安倍晋三の4歳年下の実弟。
母方の実家である岸家の当主である信和(岸信介の長男で西部石油元会長、一時首相秘書官をしたことはあるが議員未経験)は身体障害を抱えていた上に子供ができなかったため、生後間も無く岸家の養子となった。そのため、兄の晋三とは長らくお互いを兄弟ではなく従兄弟だと思って育ったが、大学入学の時に戸籍謄本を取り寄せる必要があり事実を知ったという。
慶應義塾大学経済学部卒業後、1981年4月に住友商事に就職、2002年8月まで勤務した。
2004年に参議院選挙に出馬して当選、政治家デビュー、のちに衆議院に鞍替え(なお、晋三は信夫の政界入りには賛成ではなかったと言われている)。
兄の晋三が首相在任時は実弟というあまりに近すぎる立場からか入閣することはなかったが(晋三の家庭教師だった平沢勝栄も安倍政権時は入閣できていない)、菅内閣で防衛相として初入閣。岸田内閣でもポストを引き継いだが、改造内閣では内閣総理大臣補佐官となった。
2022年7月に実兄を喪うこととなったが、「兄は命を懸けて政治をしてきたが、このような形で命を取られるとは思ってもみなかった」とコメントしている。
足の健康状態が悪く(関節の病気と一部報道されている)、防衛相時代は杖や車椅子で公の場に出ることが多かった。2023年2月2日に議員を辞職(政界引退)し、彼の地盤は長男の信千世が引き継いだ。
余談
信夫の議員活動引退を発表する際に「信千世に譲る」と発言。その発言が「選挙区はあんたの領地じゃない」「今更世襲?」と物議を醸しだした。実際に補選こそ信千世が勝利したものの、圧勝とは程遠い苦戦してのものだった。