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概要

テイルズオブシンフォニア』の主人公ロイド・アーヴィングが終盤でクルシスの首領であるミトス・ユグドラシルに対して言い放った台詞。

わかりやすく言えば差別を防ぐためにみんなが同じ立場になっても心がある以上、立場以外の理由で遅かれ早かれお互いを差別するようになる」ということである。

詳細

人間とエルフの両方から差別されるハーフエルフとして生まれたミトスは4000年前に姉マーテルが人間達に殺害された事で種族の違いによる差別を生み出す世界に絶望。その後、ハーフエルフで構成された組織「クルシス」を設立して現在に至るまで「差別をなくすためには全ての命が同じ種族になるしかない」という持論で千年王国計画(全ての者を無機生命体に変える)を目論んでいた。

野望の過程で次々と同志を失って最終的にラスボスとして立ちはだかったミトスに対してロイド達は…

ロイド「おまえは根本的にまちがってるぜ、ミトス 差別ってのは・・・心から生まれるんだ」

ジーニアス「そうだよ、ミトス。相手を見下す心 自分を過信する心 そういう心の弱さが差別を作るんだと思う」

しいな「おまえだってそうだろ。人やエルフを見下して家畜扱いしてさ それは心の弱さだ」

リーガル「このままでは無機生命体になっても・・・変わらんな。差別はいくらでも生まれる」

……と、ミトスの独善を真っ向から否定。当のミトスは己の野望のために多くの者を犠牲にしてきた事実から目を背けながらロイド達の説得に反発して最終決戦に臨む事となった。

種族の違いが差別の最大要因である事は間違いないものの、それと同時に身分の優劣や利害関係で同族同士による差別が生まれるのも必然的であり、リーガルが語ったように無機生命体も例外ではない。

実際、ミトスは劇中にて「立場を弁えずに自身を本名で呼んだ」という理由だけで(ミトスを慕っていた)配下であるプロネーマを容赦なく処刑していた。

また、人間側の悪役であるテセアラの教皇「長命であるハーフエルフに対する恐怖や嫌悪感」からハーフエルフ達を弾圧していたが、その一方で同じ人間である国王やゼロス・ワイルダーを邪魔な政敵と見なして抹殺しようとする等、自身にとって都合の悪い存在ならば同胞の排除をも辞さない行動が皮肉にもミトスと類似している。

更にはモブキャラにも言える事であり、例を挙げると「人間牧場で奴隷扱いされる人間を必要な犠牲として黙認するイセリア村の人々」「貧民を差別するテセアラの人々」等である。

そしてこれは作中だけではなく、現実世界でも起こりうるケースだったりもする

もしかしたらこの記事を読んでいるあなたも気づかずにそうしている・なっているのかもしれない

余談

本作の舞台は「シルヴァラント」と「テセアラ」の二つに分断された不安定な世界であり、ミトスとの最終決戦後にロイド達が世界統合で本来の1つの世界へと戻していたが、その後の続編では皮肉にも世界統合が原因で人間同士による新たな差別が生まれる事となり、結果的にその代償を背負ったロイドが一方では「世界再生の英雄」と評され、もう一方では「世界大混乱の元凶」と憎まれる等、何の因果かかつてのミトスと似たような境遇に追い込まれていた。

関連タグ

テイルズオブシンフォニア ロイド・アーヴィング

差別 共食い

女だけの街…ある意味で千年王国計画と類似する理想郷であり、共食いが起きる可能性も共通している。

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差別ってのは…心から生まれるんだ
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