概要
北海道帯広市幸福町にあった国鉄広尾線の駅。広尾線の廃線に伴い1987年2月2日に廃駅になった。
駅名の縁起の良さから乗車券や入場券がブームとなったことでも知られる。
1973年に放送された『新日本紀行』で取り上げられたのを機に愛国駅から当駅までの切符が「愛の国から幸福へ」としてブームとなり、1972年にはわずか7枚だった同区間の乗車券が1973年には300万枚の売り上げを記録した。
しかしブームは長く続かず広尾線の営業改善には結びつかなかったとされる。
駅名の由来は隣の大正駅の旧駅名「幸震」同様付近を流れる札内川から。いずれもアイヌ語の「サッナイ(乾いた川)」からで、幸震の音読み「こうしん」が付近の地名となったが、福井県からの入植者が多かったことと、将来の幸福を願ってとして幸福という地名になった。
廃止後は駅跡が交通公園として整備され、駅舎、トイレ、ホーム、レール、駅名標が当時の状態を保ったまま展示されている。このうち駅舎は2013年に老朽化のため解体され、現在建てられているのは外壁の一部を流用したレプリカ。
線路上にはキハ22形の221と238の2両と除雪用モーターカーが保存されている。このうち238はホーム外の線路上に設置されている。
2012年にはみけおうがデザインしたPRキャラクター「みゆき」と「めぐみ」が登場した。
2016年には台湾鉄路管理局内湾線の合興駅と姉妹駅協定を結んでいる。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅で無人駅。
簡易委託駅となっており駅舎内の売店で乗車券の販売が行われていた。