概要
通称『キリオ』
かつて光覇明宗を破門にされた僧・引狭に連れられてきた少年。
少年ながら非常に優れた法力を持っていたため、すぐに獣の槍伝承者候補に名を連ねた。
強力な武法具『エレザールの鎌』(威力・軽さ・法力の増幅率など全ての面で優れているが、絶大な戦闘力があるのはキリオが持っているオリジナル版『エレザールの鎌』一本だけで、量産型『エレザールの鎌』は従来の武法具と大差ない威力のデッドコピー品でしかなく、強い法力を通すと溶融したり、妖怪にあっさりと捻じ曲げられたり『たとえ百万の鎌があったってオリジナル一本にも及ばない』代物であり、オリジナル版の非常に高度な法力充填力と物理的強度には到底敵わない。ただしオリジナル版も量産型も使用者の法力を増幅して攻撃する点は同様であり、法力そのものが扱えない一般人にとっては『只の折り畳み式の鎌』でしかない)を持ち、合成有機ホムンクルス『九印』(西洋魔道にて創造された人造妖怪)を従えている。
正体は謎の女性・斗和子が攫ってきた赤子に西洋魔道による細胞改造手術を施し『知力・体力・法力など全てにおいて最高の存在』として強化した存在(素体が人間なので『知力・体力・法力』の基礎値が成長に伴い向上する利点があるが、大還暦に伴う高齢死という弱点も併せ持つ。細胞レベルで強化された『知力・体力・法力』体質は子々孫々と受け継がれる)。
斗和子を『ママ』と呼んで慕っていたが、自分の真実を知り絶望の底へと突き落とされる。
そのまま失踪し各地を転々とする日々を送っていたところ、偶然真由子と出会い彼女を守るために妖怪と戦ったことを通じて心の傷を克服した。
斗和子に育てられていたころは自分の強さに対する自信から他者を見下し、情に流される潮を弱い人間と切り捨てる冷たい性格だったが、潮や真由子との出会いによって徐々に少年本来が持つ明るさ、活発さを取り戻していった。
最終決戦時には白面の者誕生の真相を調査したり、結界の中心となっていた真由子を守り抜いたりと重要な役割を果たした。真由子に好意を持っているようだ。
ちなみに、彼の誕生した経緯、過去に飛んだ先での出来事、古代のインドに生きたある少年との容姿の類似性などから、実は潮やとらとの縁も非常に深く、もう一人の潮と言っても過言ではないほどの運命を持っている。