概要
獣の槍伝承者候補の一人。女性で、櫛を使った法術を得意とする(正確に書くと日輪は物に念を刻んで武器へと変える『奇薙(くしなぎ)』という法術を得意としており、櫛はその術を使って武器に変えたもの。)。
優れた力を持ちながら父親に「お前が男だったら」と言われており、自分が女であることにコンプレックスを抱き、それを克服するために獣の槍の伝承者になることに執着していた。
何の苦労も使命感もなく、成り行きで獣の槍の伝承者になった潮に強い怒りを抱き、それまでの戦いにおける彼の無責任ぶりを糾弾したあげく槍を取り上げてしまう。
しかしその直後に槍を狙う大量の婢妖に襲われ、頼みの槍も力を発揮せず危機に陥ったところを潮に助けられる。
それからは潮を多少なりとも認めるようになった(それでも彼には厳しく当たる)。
その後は潮と共闘したり、白面との最終決戦では婢妖や黒炎から結界を守るため戦ったりと活躍した。
なお、容姿、性格、表情、潮との対立性、櫛、獣の槍に受動的 → ソウルメイトな変化を経た潮に対比しての槍に対する執着性 → 執着を手放す心の流れ、などなどから女性版うしおとも言える存在でもある。
(婢妖から日輪を守るためとはいえ)獣の槍で着衣を切り裂かれたりホムンクルスに操られて自分の服を切り裂いたりするため、しばしば肌や乳首を晒す事も。
上述の理由で男勝りな行動と性格であったり堂々と乳首を晒した状態でも戦っていたりした事から「恥ずかしがらない」と言われているが、
- 槍で切れたあとの服を掴んで上半身の開きを隠している。
- 自分の髪に潮が櫛を差して「女がつけるのが一番だ」と発言した時には照れる素振りを見せている
- 和羅僧正との話で潮に胸を掴まれていたときは両手で胸部分を隠している
- ホムンクルス戦の後に潮と言い合いになったときはやはり破れた胸部分を両手で隠している
……など、実は随所で女性らしい部分も見せている。
余談・その他
- 作者によれば仏教系の高校に通っていて『お姉さま』と頼られる存在だとか。
- 小説版では『鬼涙六条棍(きるいろくじょうこん)』という重量64kg(!)もある、文字通り鬼の金棒の形状をした練習用武法具を使って修業のため潮をしごいた事がある。
- 単行本巻末のオマケではいじられキャラとして度々登場する。