概要![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
1986年12月13日に公開されたガイバー初の映像作品。
厳密には劇場公開用として製作されたものではなく、OVAとして制作された作品を小規模で公開したもの。
企画はバンダイでコミックス1巻をベースにしているもののオリジナル色の強いものとなっている。
原作者である高屋良樹先生は、後のOVA版と違ってこれと言ったコメントこそないが後にオリジナルキャラであるバルキュリアが原作に逆輸入されている。
原作との相違![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
- 原作からの登場人物
晶と瑞紀以外原作メインキャラが登場しない(後はD-59号と巻島玄蔵は登場している)。
重要人物であるはずの哲郎は存在そのものを消されている。
- クロノスの活動が原作よりも大胆
例を挙げるのなら晶がガイバーになった後、学校の中で同級生2人を狙撃で殺害している(大勢の生徒が見ている中で)。更に親しかった警察官を先回りして殺害、。一応、隠蔽工作は行っているが。
- ガイバーⅡ
現在こそガイバーⅠとガイバーⅡのデザインが差別化されているが本作ではほぼ同じため、終盤の戦闘がややこしい。
- バルキュリア
立場的には原作のリスカーと同じだが、ユニットのためならクロノス日本支部が吹き飛ぼうと知ったこっちゃないとばかりに最終決戦ではラスボスとして暴れる(支部長が止めたにもかかわらず)。また、本作のお色気要員でもある。
- ぽっと出のガイバーⅢ
バルキュリアとの死闘後にほんの少しだけ登場。瑞紀をガイバーⅠに手渡してそのまま退場するがそもそも終盤まで全く登場を示唆するシーンすらないため誰が殖装しているのか謎。
- バットエンド?
クロノスに攫われた瑞紀を救出したものの晶はそのまま失踪。
瑞紀は特に記憶操作と化されることなく日常生活に戻ると言ったところで終了する(続編の予定があったのだろうか?)。
登場人物![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
演:水島裕
主人公。原作と比べて瑞紀との仲は進んでいるようで同級生たちに揶揄われている。帰路の途中でガイバーユニットを拾ってしまったことで運命が大きく狂うことになる。
身近な人々が次々と命を奪われることにこのままではいけないと姿を晦ますが終盤、攫われた瑞紀を救出するために奮起する。
演:富沢美智江
晶の幼馴染でヒロイン。本作では哲郎がいないため、一人っ子と思われる。強殖細胞に取り込まれた晶とゾアノイドを目撃したトラウマで距離を置いてしまうがクロノスに誘拐されてしまう。
演:戸田恵子
クロノス日本支部を訪問しに来た監察官。ユニットに近づいたことでガイバーⅡとなるが殖装シーンがエロい。
終盤、同じガイバーである晶をクロノスへ勧誘するが断られたことで処分することを決意。前述のとおり、日本支部を潰してでもやろうと暴れまくる。
後にデザインと設定が一新され、原作に逆輸入される。
- 巻島玄蔵
演:筈見純
クロノス日本支部長。原作同様にガイバーユニットを実験体に強奪されるという失態を犯すが尺の都合でエンザイムに調整されることはなかった。但し、終盤日本支部諸共心中しようと瑞紀を人質に取り・・・・
ちなみに筈見氏は後のOVA版でも同キャラで続投している。
演:小杉十郎太
映画終盤に登場する第三のガイバー。すぐに退場してしまったため、殖装者が顎人なのかは不明。
演:小杉十郎太
晶の父親。尺の都合であまり登場しないが後のOVAとTVアニメ版と違って終始無事な模様(続編が作られていたらエンザイムIIに調整されたかもしれないが)。
- 晶の同級生
晶にちょっかいを出す友人たち。後に狙撃で二人が殺害されている。
主題歌&挿入歌![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
- OP「エンジェルリーフの羽根」
作詞:大津あきら
作曲:難波正司
編曲:難波正司
歌:井上杏美
- ED「悲しみが許せない」
作詞:大津あきら
作曲:タケカワユキヒデ
編曲:難波正司
歌:井上杏美
- 挿入歌1「強殖装甲ガイバー」
作詞:伊武紋太
作曲・編曲:難波正司
歌:山口岩男
- 挿入歌2「望郷旅鴉」
作詞:里村龍一
作曲・編曲:森山慎也
歌:千昌夫
余談![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
- 劇場公開が小規模であったこともあってOVA版と比べて知名度がやや劣る。
- 当時の規制が緩いこともあって、本作は劇場公開作品としては流血描写が多い(終盤の最終決戦においては暗転や作画の使い回しが目立つ)。