作者は池田乾。
1999年に新書館発行のBL系コミック誌『ディアプラス』 (Dear+) で連載を開始。
その後『月刊ウィングス』→『ウンポコ』→ウンポコが休刊になったため現在は『月刊ウィングス』で『戦う!セバスチャン#』として連載再開。
2016年4月号にて最終回とされ、2016年6月号で『執事セバスチャンの職業事情』とタイトルを変えて連載中である。
概要
ドイツのフラン○フルトに屋敷を構える大富豪、デーデマン家に住む人々を中心に、暇を持て余した非人変人やら良く分からない生き物やらが所狭しと暴れ回る(?)ギャグ漫画。BL要素はあんまり無い。
主な登場人物
ロード・セバスチャン (セバスチャン)
デーデマン家に仕える執事にして本作の主人公。外見から能力まで非の打ちどころのない完璧な執事・・・なのだが、屋敷の主人が仕事をサボると情け容赦の無い(本物の)ムチを飛ばす。
日常的に大量の武器を隠し持っていたり裏社会でも名が通っていたりデーデマン家の実質的支配者だったりと、色々凄くて腹黒い。皆から愛されている。
デーデマン11世
デーデマン家の現当主。初登場から段々と身長が縮み、今では二頭身。セバスチャン大好き人間。IQ250という天才的な頭脳を持っているのだが、その才能は専ら仕事をサボって屋敷内で暴走するときに使われる上にすぐセバスチャンに鎮圧されるためほぼ役に立つことはない。デーデマン家最大の出費は彼が暴れて破壊された調度品や屋敷そのものの修理費である。
(そのためデーデマン家の物品には軒並み保険がけられている)
Aくん (使用人A)
ミーハーで好奇心旺盛な屋敷の使用人。非常識にもほどがある住民たちの暴走に振り回されていたが、最近は慣れてきたのか騒ぎに首を突っ込んで被害を拡大させたりしている。非日常に身を置きすぎた為か使用人としての能力は後述のBくんと共に超一流の領域に達している模様。セバスチャン大好き人間2号。
Bくん (使用人B)
クールで落ち着きのある屋敷の使用人。Aくんやツネッテの先輩に当たり、多少の事なら動じない。しかし、向かいに住むユーゼフの屋敷で”何か”を見てしまったらしく、それ以来やけにBくんを気に入っているユーゼフの放つ瘴気に異様に怯えるようになってしまう。正のオーラで瘴気を打ち消すデイビッドの近くが安住の地。
ツネッテ
デーデマン家のメイド。基本的には屋敷の住人であるヘイヂの世話係を務める。ゴシップ好きで少々腐女子の気がある。デーデマン家住人に振り回されたり他のメイドが軒並み居なくなってしまって負担が増えたりと苦労していたが、最近はパワーアップしたため少しは余裕が出来ている。
デイビッド (※表記揺れ『デイビット』)
天然で底抜けに明るい腕利きシェフ。本人曰く男も女もいけるバイでセバスチャン大好き人間3号。セバスチャンをハニーと呼んでいる。波乱万丈すぎる人生を送ってきたため人生経験が豊富で、資格なども大量に持っているデーデマン家の便利人。何事に対してもマイペースな精神と頑丈な肉体、そしてユーゼフの瘴気を打ち消せる唯一の存在という稀有な人物。
ヘイヂ(※表記揺れ 『ヘイジ』)
デーデマン家に巣食う少女型未確認生物。登場当初はそこまでヘンな存在ではなかったが、次第にネタキャラとしてエスカレートしていく。デーデマンとは旧友で一緒に馬鹿をやらかすことも多い。かなり昔から生きているらしく、その生態は謎だらけ。どうやら不死身のようだ。戦闘能力は高く、暴走した彼女を止められるのはセバスチャン位のものである。
屋敷中の床やら壁やらに穴を掘りまくっており、地下帝国を作るのが夢だとか。
Bくんとは、『心の友』。
ヨハン
先々代からデーデマンに仕えているベテラン使用人。性格は優しくて穏やかなデーデマン家の良心。癒しオーラを放っており面倒見もいいが、怒るととても厳しくなる。人形作りが趣味でいろんな人の手作り人形を持っているそうな。
マイヤー・モリナガ (マイヤー・森永)
先先代の頃から勤めているデーデマン家の家庭教師。お茶もお華も薙刀も出来る凄い人で近所の奥様やお嬢様の憧れの的。特に薙刀はヘイヂと戦えるほどの腕前らしく、セバスチャンとツネッテにも手ほどきをした。セバスチャンが敬意を払う数少ない人物。
ユーゼフ
デーデマン家の向かいの屋敷に住む男。フランク〇ルトの経済を裏で取り仕切っているらしい。容姿端麗、年齢不詳、正体不明、神出鬼没、悪魔風味のヘイヂ以上に謎だらけな男。全身から瘴気を放っている。黒魔術系の何かに長けているようで、寿命と引き換えに願いを叶えたりできるとか。
ピーター
ユーゼフ邸にて執事を務める男。ユーゼフを尊敬してやまず、セバスチャンをライバル視している・・・が、おバカな上にやる気ばかりが空回り仕事は全くできない。彼がクビにならないのはそういうドジな所がユーゼフに気に入られているせいか、それとも彼より前の執事や使用人がノイローゼになって退職したり失踪したりしまくっているせいかは定かではない。実はユーゼフが唯一苦手に思っている存在らしく、ユーゼフの暗黒方面に関しては全く知らない様子。
ロベルト&アルベルト
ユーゼフに仕える双子の使用人。常に無表情で、ピーターが役に立っていないので屋敷の仕事はほぼ二人でやっているとか。常人ならざる身体能力を持っていたり謎だらけのユーゼフ邸のイロイロを把握していたりするのでひょっとしたら普通の人間ではないのかもしれない。