投石機
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とうせきき
大きな石を飛ばす兵器の一種。
大型で機械仕掛けの投石器のこと。城や砦といった拠点を攻撃する際に用いられた攻城兵器の一つである。
漢字の「砲」も、元々はこうした投石機を指す名称だった。
欧州諸国では古代ギリシャ語由来の「カタパルト」という単語で総称される。
石を投擲するための機巧によって様々な種類があり、捻じった綱や動物の腱の弾性を利用するオナガーやマンゴネル、腕木に吊るした錘の位置エネルギーを利用するトレビュシェット(メイン画像)などが存在した。またバリスタも時には発射体として石を使用したため、この中に含まれる場合がある。
威力はあるが移動に手間がかかるため、中世までは城攻めなどで多く活用された。発射体としては石の他に火災発生を目的とした火のついた油入りの壺、疫病発生や士気低下を狙った動物の死体などが使用された。一方で平時には催し物の際にデモンストレーションとして花を発射してみせるなどの事例もあったとされる。
投石機は重火器の発達に伴ってその役割を縮小し、戦場からは徐々に姿を消していった。
大規模な使用が見られたのは第一次世界大戦中の西部戦線が最後であり、小ぶりなものが手榴弾を投擲するために塹壕戦で用いられた。しかしこれも結局は迫撃砲に置き換えられ、以後はほぼ完全に過去の兵器となる。
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