概要
古代インドにて、武僧が四方八方から迫る矢などの武器を裁くために作り出されたカメレオンのように左右の目をバラバラに動かす技術のことである。
作中では愚地独歩が使用し、廻し受けと併用することでホッキョクグマをも仕留めた範馬勇次郎の猛スピードの拳のラッシュをさばいて見せた。
……但し、独歩が勇次郎に右目を抉り抜かれて以降は使う機会は訪れず、恐らく片目だけの状態で発動しても効果が半減するのでもう使う機会は訪れないと思われる。
余談
武術の技術として実在するか否かは不明であるが、可能かどうかで言えば実現可能な技術である。
現実では歌舞伎役者などが片目だけを寄り目にする技術を披露しており、寄り目にする事は常人でも多少訓練するだけで出来るようになる。
逆に、寄り目ではなく離すように左右別方向に向ける(開散、離し目と呼ばれる)ことは眼の神経系の仕組み上、寄り目よりも遥かに困難であるが、意図的に行える人は極少数だか実在する。(大抵は病気や怪我の後遺症等によるもの)
ただし、目を左右別々に動かせるだけという話であり、左右別々に動かしつつ明瞭に視認するのは別問題である。
散眼は後者であり、左右別方向に向けて静止して視認するならまだしも、機敏に動かしながら視認するというのはまさに神技と言えよう。
本部にも「器用なやっちゃなァ~」と呟かれており、流石は武神である。