敬天愛人
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けいてんあいじん
薩摩藩の英雄である西郷隆盛の座右の銘として知られる四字熟語である。
直接の意味は、「この世のすべての事象を尊いものとして賛美し敬うと同時に、人に対しても慈愛をもって接すること」と意訳される。
決して、『愛=Love』ではなく、「天を敬えば愛人が手に入る」という意味でもない。
「道というのはこの天地のおのずからなるものであり、人はこれにのっとって行うべきものであるから何よりもまず、天を敬うことを目的とすべきである。天は他人も自分も平等に愛したもうから、自分を愛する心をもって人を愛することが肝要である」
(『南洲翁遺訓』より抜粋)
学術的には、儒教の『敬天』思想とキリスト教のアガペーを合体させた概念を清朝の皇帝康煕帝 or 日本の儒学者中村敬宇が造語(※諸説あり)したものを西郷がリスペクトしたものとされる。
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