『血は生命(いのち)なり!』
『我はついに手に入れたぞ!!』『永遠の生命を!』
概要
ジョジョの奇妙な冒険『Part1 ファントムブラッド』プロローグの登場人物。
12世紀から16世紀にかけてメキシコ中央高原に君臨した古代文明アステカ。またの名を「太陽の民」。その中にある一部族の族長(オサ)に当たる。
「族長」という字に「オサ」というルビが振られており、おそらくは部族の長(おさ)を意味していると思われる。
冒頭の生贄にされた名無しの女性を除けばジョジョシリーズで最初に登場した記念すべき(?)キャラクター。
一族に伝わる秘宝『石仮面』に生贄の美女の血を垂らしたことで、顔を「押さ」れて永遠の命を持つ吸血鬼となった。その際に部族の男に命じて血を吸い取って糧にした。男も平然と差し出したのでかなり忠誠心を持たれていたようである(もしくはそういう掟なのか)。
この力で世界征服を目論んでいたが……。
作中初めて登場した吸血鬼であり、この時の石仮面が後に19世紀イギリスに持ち込まれ、ディオ・ブランドーの手に渡ることとなる。
PS2ゲーム版
『ファントムブラッド』のエキストラバトルの中では、族長をプレイヤーキャラとして操作可能。部族の者たちを抹殺するシナリオがある。
「そこにシビれる!あこがれるゥ!」の二人組すら操作できるゲームではあるが……。
結末
その後はどうなったのかは不明。いつの間にか一族諸共姿を消したとされている。
PS2ゲーム版のように吸血鬼となった長に皆殺しにされたのか、それとも屍生人にされた部族諸共太陽光を浴びて消滅したのか。あるいは当代の波紋使いに討伐されたのか。
なお、第2部で明かされた情報によれば石仮面は、地球の先住民族たる柱の男(闇の一族)がエサとなる人間を高栄養価の吸血鬼に変える為に開発した物であることが判明した。
従ってこの不老不死になった族長も、いずれの段階で日光や波紋で滅びていない限りは、柱の男に食われてしまったと思われる。その補完としてか、アニメ版EDではサンタナに食われている。
ちなみに長は、石仮面の使い方を知っていたので太陽光のリスクも知悉していた可能性が高い。
余談
配下の一人を糧にするという展開は、同じく吸血鬼になったDIOがこの人物に行っている。