概要
『柊家』を頂点とする日本に残された唯一の人間組織。
渋谷を本拠地としたかなり大規模な組織であり、世界崩壊後の生き残った人類の保護や、吸血鬼の討伐を担っている為、隊員達は鬼呪装備や呪術装備等で武装している。
表向きは人類を守る為の正義の組織と受け取れるが、百夜優一郎の謎の暴走(人体実験をされていた可能性がある)含め、百夜優一郎と早乙女与一と君月士方の3人の過去のデータが軍の情報部から抹消されているなど、非常に黒い部分が見え隠れしている組織でもある(削除されている理由としては、小説版の四巻終盤を読めば大体は察せるかも知れない)。
また、帝ノ鬼である柊家が率いる組織である為か、指揮官の一瀬グレンを初め帝ノ月の出身者が多いらしい吸血鬼殲滅部隊・月鬼ノ組は、その実力に反して本部からはあくまで捨て駒として冷遇されている。
…もしかすると逆に人間を絶望に叩き落す危険性すら秘めた組織でもある。
ネタバレ
実は軍では、密かに「終わりのセラフ」の研究が進められており、君月未来が表向きは不治の病で日本帝鬼軍が治療中だったのだが、その裏では「終わりのセラフ」の実験体として、日本帝鬼軍に利用されている様子。
主に柊暮人によって実験を主導されていた。
「終わりのセラフ」とは、吸血鬼側が一番危惧している事態であり、作中を見ればどれだけヤバイ事態なのかは一目瞭然である。
今現在の所は、軍は「終わりのセラフ」を一応は制御できている模様。
ちなみに「終わりのセラフ」化した未来は、「第五ラッパ」と呼ばれていた。
しかし、同じ「終わりのセラフ」実験台の百夜優一郎とは少し違い、彼女は翼が優一郎より多く白い翼だが、優一郎の場合は黒い上に翼が少なく形状も違う。
これは鬼が《終わりのセラフ》の暴走を止めようとする事によって翼が黒く変わっているらしい。
ちなみに優一郎は「第二天使塩の王」と呼ばれていた。
塩の王にの活躍によって滅びの悪魔は撃破されたが、未来自体は暮人が回収した。
第二人格の一瀬グレンもこの事に絡んでおり、優一郎を始めから騙していた。
どうやら未来も優一郎も自我は無い様子で、 この事からも始めから未来の兄の君月士方やその仲間達は騙されており、軍は彼らを助ける気など無かった事が分かる。
総じて人類が(というより柊家が)世界の主導権を握る為なら、全く手段を選ばない組織であり、吸血鬼達が警戒する人間性の恐ろしさや愚かさを、ある種象徴している組織とも言える。
構成員
月鬼ノ組
詳細は該当項目を参照。