概要*
鬼神を武器に練り込み封じる呪法≪鬼呪≫を用いて作られた武器。吸血鬼を殺しうる唯一の対抗手段であり、封じられた≪鬼≫と契約して始めて使用する事が可能となる。武器としては様々な形態のものがあり、所有者には人間の7倍以上の身体能力を授ける。
しかし、強い精神力がなければ自らも≪鬼≫になる為に、注意が必要。柊真昼が≪柊家≫と≪百夜教≫の呪術をハイブリッドして開発に成功したが、本人は研究の最中≪鬼≫に呑み込まれ、壊れてしまった。
使用者の欲を喰らい、戦う力を与える。呪詛の力を以て、吸血鬼をも滅ぼさん。
その正体は、「かつては無、かつては人、かつては吸血鬼」。
血に欠乏した吸血鬼達の成れの果てであり、吸血鬼同様に血を好む。吸血鬼としての記憶を含め過去の記憶は皆無だが、過去の記憶が朧げな場合や、完全に記憶している者もいる。
鬼となった時の姿は、過去に一番欲望が強かった時の姿である為、子供姿の鬼もいれば、成人姿の鬼もいる。
下位の吸血鬼の鬼化は効率が悪く、上位は心臓を抜かれただけで鬼となりうる。
鬼呪の等級
鬼呪装備には、上から順に黒鬼・菩薩→羅刹・荼枳尼→童子→明王→夜叉→餓鬼の特級があり、明王シリーズ以上は主に吸血鬼殲滅部隊・月鬼ノ組などで用いられ、明王より下のシリーズ(夜叉、餓鬼)は量産型鬼呪装備として一般隊員によって使用されている。
黒鬼の場合は、その保持者は人体実験の被験体であり、その成功率は低い為に、他の鬼呪装備より保持者が遥かに少ない。
具現化と憑依化
具現化
鬼を実体化させ、特殊能力を使わせるタイプ。能力発動時は使用者の力が弱まる為、憑依化した仲間と連携を取る事によって真価を発揮する。また、「遠距離」「中距離」「近中距離」と得意な状況によって異なる威力を発揮する。
憑依化
使用者に鬼が憑依して、身体能力を爆発的に上げるタイプ。鬼の悪意が強すぎる為に、暴走するリスクを伴うが、その分威力は絶大である。
一覧
謎(分類不可)
四鎌童子 / シカ・マドゥ
角はなく、背中には6枚の翼があるなど、鬼としては珍しい姿をしている。
黒鬼
阿朱羅丸 / アシェラ・ツェペシ
元吸血鬼。百夜優一郎の鬼呪装備に宿る鬼。形状は日本刀。憑依化・具現化。
「愛」を嫌い、「欲望」を好み、優一郎の体を支配する事を考えている。
月光韻 / ゲッコーイン
早乙女与一の鬼呪装備に宿る鬼。形状は弓矢。具現化。
半径数十m先を見る事が出来る能力を持つ。
鬼籍王 / キゼキオ
君月士方の鬼呪装備に宿る鬼。形状は双剣。憑依化・具現化。
少年のような幼い姿をしているが老人言葉を用い、双剣術は達人の域にまで達している。
真昼ノ夜 / 柊真昼
一瀬グレンの鬼呪装備に宿る鬼。形状は日本刀。憑依化。
元は「ノ夜」が宿っていたが、柊真昼がノ夜と心臓を一体化させた事で「真昼ノ夜」となり、現在は真昼が主導権を握っている。
ノ夜 / ノヤ
「真昼ノ夜」のベースとなった鬼。形状は日本刀。憑依化。
真昼に心臓を一体化され、8年間真昼の中にいた。
雷鳴鬼 / ライメイ
柊暮人の鬼呪装備に宿る鬼。形状は日本刀。憑依化。
稲妻を全身を帯電させて、筋肉の運動を無理矢理加速させる能力を持つ。
白虎丸 / ビャッコ
柊深夜の鬼呪装備に宿る鬼。形状は銃剣。具現化。
菩薩
覚世(かくぜ)
五士典人の鬼呪装備に宿る鬼。形状は煙管。具現化。
羅刹
黒ナギ(くろなぎ)
雪見時雨の鬼呪装備に宿る鬼。形状は暗器。憑依化。
火愚土(かぐつち)
十条美十の鬼呪装備に宿る鬼。形状はフィンガーグローブ。憑依化。
玄武針(げんぶしん)
鳴海真琴の鬼呪装備に宿る鬼。形状は三叉槍。具現化。
盾を作る能力を持ち、その大きさは様々。
荼枳尼
天字竜(てんじりゅう)
三宮三葉の鬼呪装備に宿る鬼。形状は大斧。具現化。
鬼を産み出す能力を持っている。
菊理(きくり)
花依小百合の鬼呪装備に宿る鬼。形状は呪符。具現化。
地字竜(ちじりゅう)
三宮葵の鬼呪装備に宿る鬼。形状は日本刀。
童子
赤蛇(あかへび)
岩咲秀作の鬼呪装備に宿る鬼。形状は鎖。具現化。
三光日(さんこうじつ)
相原あい子の鬼呪装備に宿る鬼。形状は弓矢。具現化。
不明
櫛玉姫(くしたまひめ)
柊征志郎の鬼呪装備に宿る鬼。