日本沈没(1974年テレビドラマ)
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てれびどらまばんにっぽんちんぼつ
小松左京が1973年に発表した小説「日本沈没」の(最初の)テレビドラマ化作品。
1974年10月6日から1975年3月30日にかけて、日曜夜8時台のプログラムという形でTBS・朝日放送系列局(放送当時は関西地方におけるTBS系列局は朝日放送だった)およびフジテレビ系列局約2局(うち約1局は放送当時)、NET系列局約1局(放送当時)にて放送された。
1973年版映画を手掛けた東宝が作者の小松左京との間に交わした取り決めの中に、「映画化の後テレビドラマ版を、TBSで放送してもらう」という条項があり、それに従って放送されたもの。映画版と平行して制作されたため、映画版から拝借したシーンも少なからず存在した。またキャスティングの一部は映画版と共通している(田所博士役の小林桂樹はその一例)。
さらに、内容に関しては原作とは結構異なる部分があったりする(例えば原作なら中盤で地震によりかなりの被害を被った東京がドラマでは終盤まで何とか持ちこたえていた)うえ、原作や映画とはまた違ったオチとなっていた。
蛇足ながら放映の30分前である19時30分には同じく小松左京(他2名)が原作を務めた特撮ドラマ『猿の軍団』が放送されており、90分間・2本連続で小松左京作品が放送された時代でもあった。
その他の出演者は村野武範(メインイラスト参照)、由美かおるほか。
No. | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 特殊技術 |
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第一回 | 飛び散る海 | 山根優一郎 | 福田純 | 田渕吉男 |
第二回 | 海底の狂流 | 〃 | 西村潔 | 〃 |
第三回 | 白い亀裂 | 〃 | 〃 | 〃 |
第四回 | 海の崩れる時 | 〃 | 長野卓 | 川北紘一 |
第五回 | いま、島が沈む | 長坂秀佳 | 〃 | 〃 |
第六回 | 悲しみに哭く大地 | 〃 | 西村潔 | 田渕吉男 |
第七回 | 空の牙、黒い龍巻 | 山根優一郎 | 〃 | 〃 |
第八回 | 怒りの濁流 | 〃 | 山長永三 | 高野宏一 |
第九回 | 海底洞窟の謎 | 石堂淑朗 | 〃 | 〃 |
第十回 | 阿蘇の火の滝 | 長坂秀佳 | 金谷稔 | 川北紘一 |
第十一回 | 京都にオーロラが!! | 山根優一郎 | 〃 | 高野宏一 |
第十二回 | 危うし京の都 | 〃 | 真船禎 | 〃 |
第十三回 | 崩れゆく京都 | 〃 | 〃 | |
第十四回 | 明日の愛 | 長坂秀佳 | 長野卓 | 川北紘一 |
第十五回 | 大爆発・海底油田 | 〃 | 〃 | 〃 |
第十六回 | 鹿児島湾SOS | 山根優一郎 | 山長永三 | 高野宏一 |
第十七回 | 天草は消えた! | 〃 | 〃 | 〃 |
第十八回 | 危機せまる小河内ダム | 〃 | 西村潔 | 〃 |
第十九回 | さらば・函館の町よ | 長坂秀佳 | 金谷稔 | 川北紘一 |
第二十回 | 沈みゆく北海道 | 〃 | 〃 | 〃 |
第二十一回 | 火柱に散る、伊豆大島 | 〃 | 長野卓 | 高野宏一 |
第二十二回 | 折れ曲がる、日本列島 | 山根優一郎 | 〃 | 〃 |
第二十三回 | 海に消えた鎌倉 | 〃 | 金谷稔 | 〃 |
第二十四回 | 東京都民・脱出せよ | 〃 | 〃 | 〃 |
第二十五回 | 噫々 東京が沈む | 〃 | 福田純 | 〃 |
最終回 | 東京最後の日 | 〃 | 〃 | 〃 |
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