概要
日韓併合により、日本の保護国であった大韓帝国が日本の領土とされた後、日本軍に志願兵として入隊した朝鮮人の兵士(軍人・軍属)のことである。「朝鮮人日本兵」とも呼ばれる。
彼らは主に第二次世界大戦において、日本人と共に連合軍と戦った。
中には将校まで上り詰め、洪思翊(ホン・サイク)や金錫源(キム・ソグォン)、李王朝の末裔で日韓併合後は準皇族とされた李王家の李鍝殿下などのように、将軍の地位についていた人物もいたほどで、その多くは朝鮮半島におり、領土の守備にあたっていた。
経緯
1910年に創設された憲兵補助員制度において、最初に日本陸軍で朝鮮人の大量採用が行われ、憲兵補助員は陸軍の一等卒・二等卒に相当する軍属とみなされていた。
9年後に制度が廃止されると、憲兵補助員たちは朝鮮総督府警察の警察官へと転官され、朝鮮半島における犯罪を取り締まった。
当初、朝鮮人で日本軍人となれたのは、陸軍士官学校を卒業して士官に任官した者や、旧大韓帝国軍から朝鮮軍人として日本陸軍に転籍した者に限られていたが、1938年に陸軍特別志願兵制度、5年後の1943年に海軍特別志願兵制度が導入され、朝鮮人が一般の兵卒として陸海軍に入隊することができるようになり、1944年からは国家存亡の危機に伴い徴兵も行われた。
しかし、海軍兵学校や海軍機関学校などの日本海軍の士官養成諸学校は、終始朝鮮人の入校を認めなかった。
ちなみに、日本においては統治下で軍務に関係する職業に就き、戦いで命を落とし戦没者となった朝鮮半島出身者のうち、朝鮮人兵士を含む約2万1000人は、靖国神社に合祀されており、日本と朝鮮半島の双方に尽くした英雄として祀られている。
韓国においても戦後に大韓民国軍に転籍した者もいたが、その多くは親日派の売国奴というレッテルを貼られ、政府・国民の双方から迫害の対象にされ、彼らの親族や子孫も不遇な扱いを受けているという。
いわゆる慰安婦問題との関係
戦後において韓国は、日本軍が朝鮮人女性を強制的に慰安婦にしたといういわゆる従軍慰安婦問題を声高に叫んで日本を非難しているが、厚労省の発表によると、そのいわゆる慰安婦強制連行が行われたと主張されている当時の日本軍には、24万2341人もの朝鮮人兵士(軍属含む)がおり、しかも上述した通りその多くは朝鮮半島の守備にあてられていた。
もし本当にいわゆる慰安婦強制連行が、当時の日本軍によって行われていたのなら、朝鮮人兵士たちもその共犯者だったことになる。
また、こちらも上述した通り、日本軍の朝鮮人兵士の中には陸軍士官学校を卒業した者や、旧朝鮮帝国軍から日本軍に転籍した者など、将校・将軍といった日本軍の幹部クラスの地位にいた朝鮮人兵士もいたのであり、その気になれば抗議したり反乱を起こすことも出来たはずである。
約25万人という人数がおり、しかもその多くは朝鮮半島にいて、武器・兵器も所有し、日本軍の幹部クラスの朝鮮人兵士もいた。
なのになぜ彼らは、目の前で同胞の朝鮮人女性が、日本人兵士によって強制的に慰安婦にするため連れていかれようとしているのに、反抗して止めようとしなかったのか?
普通に考えれば日本軍の朝鮮人兵士たちが怒り、大反乱が起こっていてもおかしくないハズである。
これら当時の日本軍の朝鮮人兵士のあり方が、韓国の主張するいわゆる従軍慰安婦問題が嘘デタラメの捏造である証拠の一つとしてあげられることも多い。
主な日本軍朝鮮人兵士