概要
雑誌連載漫画などの最新話を、インターネットなどにて公式公開の前に流出させる行為、または流出したものを拡散する行為のこと。
れっきとした犯罪行為に該当することもある。
主にTwitter、YouTube、TikTokなどで見られ、その翌週発売の週刊誌に掲載される最新話が週末に拡散されている。
特に少年漫画が狙われやすく、「週刊少年ジャンプ」「週刊少年サンデー」辺りが報告が多い。
このピクシブ百科事典でも、発売前の内容を記事投稿することは上記の「拡散」に該当するので、もちろん非推奨である。
また「解禁前につき無断転載禁止」の内容も、広義では含まれる。
一般的には早バレしている人を見たらその中身を周りに広げず、報告機能を使ってそれぞれの運営に通報することが各社から推奨されている。
原因
一般的に印刷所などの製本過程から流出や早売りのスキャンがなされているが、その他の経路の場合もある。例えば、ジャンプの2023年23号はその前週が合併号であったため、2023年23号の販売は合併号から数えて再来週であるのに、10日以上前から電子版ジャンプの全ページ画像が他サイトやSNSで閲覧される事態が起きた。この原因としては海外版でセリフを翻訳する翻訳者へ送った電子画像データが流出した、あるいは買収されたなどと考えられている。
犯罪
早バレが犯罪行為となるかどうかについては、その早バレ行為の具体的な内容による。画像を直撮りやスキャンウェブサイトや動画共有サイトに公開するタイプの早バレであった場合は著作権侵害に該当し、実際に『ONEPIECE』を早バレした人物が逮捕されている。
文字のみの早バレ(文字バレ)で著作権侵害に該当して逮捕された事例があり、『ケンガンオメガ』の一字一句ほぼ詳細にセリフを書き写したネタバレをした人物に対し、2023年4月11日に罰金50万円の略式命令が下った。あくまで感想レベルでセリフやストーリーの概略を書きこんでも逮捕されることはないので、一字一句ほぼ詳細にセリフを書き写した点(デッドコピー)が問題視されている。
なお、外国人が早バレしている場合は、多くの場合はノーログVPNやTorが悪用されているため、実際に逮捕することは困難である。
2024年2月4日には、「週刊少年ジャンプ」の漫画の画像を発売前にインターネットで公開したとして、外国籍の男2人が著作権法違反容疑で逮捕されており、翌日には集英社が声明文を出す事態となった(同容疑者らは同月25日にも再逮捕)。
ネタバレとの違い
よく混同されるネタバレは、既に発売されたものを、まだ見ていない人にバラす行為であり、これは違法ではない。しかし、故意にネタバレをするのは迷惑行為であり、やってはいけない。
複雑なケースではあるが、日本では遅く公開されることが多い海外発の作品、主にハリウッド映画の場合も、日本国内での公開前に発信するのは慎むべきとみなす人は多い。
余談
前述の『ONEPIECE』は考察が盛んに行われることでも有名だが、それをメインコンテンツとしているYouTuberの動画コメントに早バレの内容を書き込む心無い人も中にはいる。
また最新話が掲載されるジャンプの発売の直前の金曜日に、その1ページ目を公式サイトに掲載する「チョイ見せ」を行っており、それに対して「公式が早バレしてるんだからいいだろ」という反応が毎回見受けられるが、お門違いもいいところである。