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解禁前につき無断転載禁止

かいきんまえにつきむだんてんさいきんし

「解禁前につき無断転載禁止」とは玩具の流通業者や販売業者向けに配布される資料に記されている文句である。はっきり見える人が非常に少ない日本語の1つでもある。
目次[非表示]

概要

メーカーが店頭販売を行う業者や店舗向けに配布する資料(通称:カタログ)に記されている文字列である。

特撮やアニメ作品との関わり

ニチアサ等に放映される特撮作品やアニメ作品には様々なヒーローやヒロインが登場する他に新しい武器や追加戦士最終フォーム究極フォームスーパープリキュアなどの新しいフォームなども目玉要素の1つとなっている。
パソコンやゲームなどと違い、出荷スケジュールが容易に変更出来ない玩具の商品展開は各作品の放映前から綿密に計画・準備がなされている。
例えばスーパー戦隊なら戦隊ロボの腕の換装や他ロボとの接続に使うジョイントなどがある。

解禁前につき無断転載禁止」と書かれたカタログは、メーカーより商売のパートナーである業者に向けて開示される内部資料である。

簡単に説明すると

こちらの記事ではとある仮面ライダーのメインビジュアルの画像が貼られているのだがそこには…
仮面ライダーの「解禁前につき無断転載禁止」の画像を無断転載していた人たちのまとめ

主にこういう人たちのことである。

一般人に向けた商品展開

一般人向けの販売予定の提示としては「新プリキュア メイクぬりええほん(※情報解禁前のため仮題)」といった形で表現される。
放映後に発売された『キラキラ☆プリキュアアラモード メイクぬりええほん』が上記の表記で発刊予定に出たのは前年の2016年11月のことである。
同作のタイトルが商標出願されたのは10月。商標登録は公開情報であり、業者向けカタログと異なり一般人でも特許庁の公開商標公報を見に行けば確認できる形ではあるが、公式側としては「商標出願」=「(タイトルの)情報解禁」ではない、と見ることができる。

プリキュアに限らず、商標出願が業界の外からはじめて確認される時期においてはまだ公式サイトも立てられず、シリーズポータルサイトでも言及されない。番組中でも次回作品に触れられることはない。
商標出願情報によるタイトルバレのことを「商標バレ」という。

流出することによる問題

外部に流出した場合、新作の場合だと画像により世界観のジャンル(SF系かファンタジー系か伝奇系か)までまとめて漏れてしまう事になる。
変身者の名前を冠した戦士の場合、これから先の展開のネタバレにもなってしまう。
フォームやガジェットにしても新戦士や新フォームの特徴や能力のネタバレになってしまうことが多い。
そしてこうした情報流出は公式側が情報を出す際の新鮮味を奪ってしまうれっきとした営業妨害である。

この問題を別業界に置き換える
コンビニエンスストアなどでも新商品を販売するために検討用の社外秘カタログが各店舗ごとに配布される。
この情報を何気なしにブログやSNSにアップロードすることで新商品発売前に知られてしまい、最悪の場合、買われもしないのに悪評価を流される展開に繋がりかねないのである(こうしたモラル教育は厳重に行われており、ルールを破れば刑事罰に問われたり、今後のタイアップができなくなる可能性が警告されている)。

流出する内容の例
・参戦する新戦士、新フォームの名称や画像・シルエット
・登場するガジェットの名称や画像・シルエット
・メーカー側が魅力として特に強調する部分
・番組内における、これらの具体的な登場時期
業者は資料に書かれた記載を見て、どれくらい仕入れるかを各自判断することになる。

資料流出が起こりやすい作品
ウルトラシリーズ
仮面ライダーシリーズ
スーパー戦隊シリーズ
プリキュアシリーズ
主に男児向け・女児向けの作品、その中でも特に仮面ライダーやプリキュアシリーズがターゲットになりやすい。

流出時期の目安

春(4月)仮面ライダーの最終フォーム
初夏(7月)仮面ライダーシリーズの次回作
秋(9月)サブライダーたちの名前とビジュアル
年末(12月)プリキュアや戦隊シリーズの次回作の戦士たちの名前とビジュアル
主に年始・年末、季節の区切り目など財布の紐が緩みやすい時期に合わせた商品展開がされる。
特に仮面ライダーが9月開始に移行してからはすぐにクリスマス商戦が控えており、番組開始の初動販売と合わせて大量の小物アイテムなどが販売されている。

雑誌発売前の無断アップロード

情報解禁前の流出は業者向けカタログだけでなく、発売前の児童誌でも起こっている。フライングゲットした誰かが、雑誌が扱う商品である情報を(当然公式に金が入らない形で)流布してしまう。
児童誌は主に子供に向けた雑誌であり、新しい物が好き・新しい情報を教えたがる彼らにとっては常に最新情報に溢れたバイブルとも言える存在である。
雑誌のアップロードはそれこそ十数年前から行われており、てれびくんやテレビマガジンなどの雑誌も警告を続けてきた。
警告する側と違反をする側のいたちごっこが続いている状態になってしまっているのが現状である。

SNS投稿による弊害

解禁前のネタバレが平気な人同士で完結するなら(決して褒められた行為ではないが)まだいいのだが、TwitterのようなSNSに投稿され、YouTubeにもネタバレ動画がアップロードされている。
その結果、タイムラインに解禁前の情報が流れてきたり、おすすめ動画として解禁前動画のタイトル・サムネイルが表示されるという事故が起こる。
ツイッターのような話題となっているワードが強調されるメディアの場合、その仕様自体が未公開情報拡散の機会になってしまう。
2017年には仮面ライダーWの続編『風都探偵』についての発売前(解禁前)の雑誌からの情報が流布し、その憶測もtwitterにおいてトレンドという形で表示された。

また、特撮系の情報を取り扱うまとめブログもこの問題に拍車をかけている。
記事のカテゴリーの中に「ネタバレ」があるのは当然として、扱われている内容が雑誌の無断転載の転載から始まり、カタログの画像を丸々載せる、真偽不明の情報を流すなど正にやりたい放題。
泥棒が盗んだ商品を更に盗んで販売しているようなものであり、決して褒められた行為ではない。

この異常事態にてれびくん公式ツイッターも正式な警告文を出すに至った
警告後、児童誌のアップロードが僅かではあるが減りつつあり、まとめブログなどでそういった記事が情報が得られずに取り上げられなくなる効果が確認されている。
ただし、解禁前情報を流す業界関係者や海外のアップローダーなどは動いており効果は万全とは言えない状況である。

カタログ流出以外による「ネタバレ」

仮面ライダーの変身ベルトやプリキュアの変身〇〇系の小物を装着するタイプの内、小物側に認識ピンがあり、アイテム側にピンで押されるスイッチがある場合、真っ先に解析されることが多い。
解析され難いのは音声が小物側に集約されているアイテムである。こちら側のパターンはベルト側に待機音・発光パターンが集約されているため(ただし、明らかに最終アイテムと連動するための無音・特殊発光パターンがあったりするので完全に防げるわけではない)。
後述のキュアフェリーチェもピン認識パターンであったために発売後からすぐに解析されてしまった。
また、撮影現場の隠し撮りも横行しており、「目撃」などのキレイな言葉で取り繕っているがやっていることは明らかに盗撮そのもの。
これらももちろんれっきとした営業妨害である

主な盗撮例

仮面ライダーシリーズに多く、かなり遠方から撮影しているものが殆どで基本的にピンボケ
こちらのようにロケ地に選ばれたことを公開しているものとは違うのが見て取れる。

「解析」された玩具のパターン

本体に音声が集約されている
本体側のアイテムに音声や発光パターン、アニメーションが集約されているパターン。
この場合、小物側からスイッチを押されることで音声などが流れる。認識ピンがポピュラーで白黒のバーコードパターンもある。
VSチェンジャーでのルパンレンジャー側では装填後にダイヤル錠を回して認識させているように見えるが最初にアイテムを装填した時点で音声パターンが決定している。
解析パターンとしては一番単純。2桁しか番号がない鍵レベルである。
例)ディケイドライバーフォーゼドライバーゴーストドライバーリンクルスマホンルーブジャイロなど

本体に誤認識を起こさせる
小物側に「番号」のようなものが割り振られており、わざと滑らすなどして本体側に誤認識を起こさせるパターン。
基本的には解析され難いが強引な方法で破られてしまう。
ある程度複雑な鍵もしっかり付けたのに相手が工具を取り揃えてくるようなものである。
例)オースキャナーウィザードライバーなど

本体に誤認識を起こさせる②
アイテムを本体の上から差し込んで認識させるパターン。
この場合、本体側はスライド式のスイッチとなっている。
アイテムを半分持ち上げて再度差し込み直して誤認識させる。
例)ビルドドライバー

本体に誤認識を起こさせる③
小物アイテムを装填後、時計回りに動作させることで正常に認識を起こさせるのであれば、物理的に逆回しにすることで誤認識させるある意味で力技の解析。
ただし、壊れないという保証も無い
例)ギアトリンガー

完全に解析はされないがある程度は解析される
小物側に音声が詰め込まれているがベルト側に発光が残されている、またはベルト側に強化フォーム用の待機音が残されているパターン。
この場合、変身音声が知られることは無いが最終フォーム・特殊フォーム用の発光パターンや待機音が知られるなどのデメリットがある(通常フォーム:赤単色→最終フォーム:七色)。
例)ジクウドライバー飛電ゼロワンドライバー

解析され難いアイテム
小物側に音声が詰め込まれているがベルト側にスイッチなどの突起のみがあるパターン。
こちらの場合はレバー操作などで突起が動くがそれだけなので小物側を買わないと音声や発光パターンが確認できないのが強みとなっている。
ただし、小物側がまた別の小物と連動する場合はそちら側が解析のターゲットになることがある。
例)ダブルドライバー戦極ドライバーゲーマドライバーなど

公式が先に解禁した例

プリキュアシリーズでの追加戦士キュアフェリーチェが公式により先行解禁された例となった。
名前のみならず、ビジュアルや変身者なども放送1ヶ月前に公開をしたのである。
ただし、これは積極的に公開したのではなく、無断アップロード者に対する先手行為とも取れる。
当時の記事①
当時の記事②

これらは苦肉の策ともいえる対策であり、彼らがここまで追い詰めなければ決して行われることは無かったはずだった。

pixiv百科事典では

当pixiv百科事典でも当然のように一部の悪質ユーザーの手により、解禁前の情報が記事化されている例がある。
ただし、未確定の情報も混じっていたりするので白紙記事になることもある
これらはカタログ・商標から得たパターンと児童誌から得たパターンに分かれるがどちらも悪質極まりない行為であることは変わらない。
また、イラスト投稿者側の場合、まとめブログから解禁前情報を得てイラストを描いて投稿するというパターンが過去に存在していた。

この記事の余談に注目して頂きたい

なぜ、テレビ本編登場後の作成が推奨されるのか

特徴的な変身音文字だけで表されており、例えば「仮面ライダーセイバー」のタテガミ氷獣戦記の場合、製品ページには書かれていないエコーや叫び声があるため、先走って作ってしまうとこうなってしまう
結果、わざわざそのためだけに修正しなければならないという手間がかかってしまうことになるのだ。

作品記事の注意書き

作品記事に注意書きが書かれているのが殆どだが、何故か記事の一番下に置かれていることがある(この場合、注意書きを目に通す確率はグッと低くなる)。
「公式での登場のアナウンス(テレビ本編での登場後)・公式ツイッターや公式サイトでの情報解禁後にするようお願いします。」と書かれているが守られることの方が稀となってしまっている(先頭に置かれても守られないのが現状だが…)。

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