CV.中村悠一
概要
民間企業(後述)にスパイとして雇われた男。
だがその実態は「スパイに憧れているだけのバカ」であり、そもそも作中で引き受けた「イーデン校に侵入し、在籍しているドノバン・デズモンドの子息2名の定期テスト答案を赤点になるよう改竄する」仕事自体が初任務だった。
おまけに侵入過程で
- 警備の巡回時間や鍵といったセキュリティ面の事前調査を怠る
- 鍵の閉まった扉に対し、空き巣のようにガラスを割って無理やり突破
- 身分偽装や変装の準備を一切せず、見つかったときの言い訳も考えていないためしどろもどろ。当然同じ頃に潜入したロイドはイーデン校教員に変装、あらゆる分野の身分証を所持しているなど準備は完璧。
- 前転などの意味不明かつ無駄な動作をする
- 挙句の果てにメモを掌に直書きし手袋などで隠すなどの隠蔽すら無し
など、スパイを名乗ることすらおこがましい行為ばかり行っている。
極めつけに自己顕示欲と承認欲求が強く、〈東雲〉というコードネーム自体もその筋の世界で有名な〈黄昏〉に張り合って自称している上、「スパイは目立ってはいけない」という基本中の基本すらも無視して自分の名を広めようとする有様。
一応、アニメ版では部屋にサンドバッグと懸垂器具を置いて訓練している様子がうかがえ、実際に腕力だけは凄い。
アーニャの答案を合格ラインに改竄するため同じタイミングで侵入していた黄昏ことロイドはそのアホさに本気で突っ込み、デズモンド兄弟を退学にさせられては任務上困るため彼が撤収した後に赤点に書き換えられた答案を元に戻し、侵入形跡も偽装するなど尻ぬぐいをさせられる羽目になった(ちなみに当初の目的であるアーニャの答案はギリギリで赤点を免れていたためそのままにした)。
結果、本人は何も知らないまま任務失敗として雇用先にクビを宣告されることになり、以降の出番はない。
その後は彼の侵入の痕跡が発覚したことで保管庫の警備がより一層強固なものになってしまったことが明かされており、ロイドから「遠回しにオペレーション<梟>を妨害している凄腕なのではないか」と困惑されていた。
余談
彼に依頼したのはアーニャのクラスメイトであるジョージ・グルーマンくん(推定6歳)であり、(大企業の子息とはいえ)お小遣い3か月分で雇えたらしい。ちなみに目的は父の会社がデズモンドグループに吸収合併され路頭に迷うかもしれないと考えたためであり、しかもその心配すら単なる杞憂に終わったため東雲のやった事は「ただ何の意味も無い犯罪をやって隠蔽されただけ」にすぎないという扱いであった。
このエピソード一度限りの出番で以降再登場していないキャラクターであるが、憎めないおバカっぷりからまた出てきてほしいとの声も地味に多い。
「伝説の幕開けが〜〜!」
関連タグ
愛すべきバカ 愛すべき馬鹿 ナルシスト マヌケ 小悪党 脳筋 承認欲求