概要
梨木香歩とは、日本の女性小説家 。1959(昭和34)年生れ、鹿児島県出身。
1994年、『西の魔女が死んだ』で作家デビュー。デビュー初期の著作は児童文学が主であったが、「からくりからくさ」(1999年)以降は児童文学にこだわらず作品を執筆するようになる。
梨木香歩のプロフィールには必ずと言っていいほど「児童文学者のベティ・モーガン・ボーエンに師事。」と書かれている。学生時代、イギリスに留学経験があり児童文学者であるベティ・モーガン・ボーエンの家に滞在していた(その海外留学でのエピソードは2002年に刊行したエッセイ集「春になったら莓を摘みに」内で綴られている)。残念ながらベティ・モーガン・ボーエン氏の翻訳本は日本では出版されていない。
作品
小説
- 西の魔女が死んだ(楡出版・1994)
- エンジェルエンジェルエンジェル(原生林・1996)
- 裏庭(理論社・1996)
- からくりからくさ(新潮社・1999)
- りかさん(偕成社・1999)
- 家守綺譚(新潮社・2004)
- 村田エフェンディ滞土録(角川書店・2004)
- 沼地のある森を抜けて(新潮社・2005)
- この庭に-黒いミンクの話(理論社・2006)
- f植物園の巣穴(朝日新聞出版 ・2009)
- ピスタチオ(筑摩書房・2010)
- 僕は、そして僕たちはどう生きるか(理論社・2011)
- 雪と珊瑚と(角川書店・2012)
- 冬虫夏草(新潮社・2013)
- 海うそ(岩波書店・2014)
- 椿宿の辺りに(朝日新聞出版・2019)
エッセイ
- 春になったら莓を摘みに(新潮社・2002)
- ぐるりのこと(新潮社・2004)
- 水辺にて(筑摩書房・2006)
- 渡りの足跡(新潮社・2010)
- 不思議な羅針盤(文化出版局・2010)
- エストニア紀行–森の苔・庭の木漏れ日・海の葦(新潮社・2012)
- 鳥と雲と薬草袋(新潮社・2013)
- やがて満ちてくる光の(新潮社・2019)
- 風と双眼鏡、膝掛け毛布(筑摩書房・2020)
- 炉辺の風おと(毎日新聞出版・2020)
- 草木鳥鳥文様(福音館書店・絵:ユカワアツコ・写真:長島有里枝・2021)
- 物語のものがたり(岩波書店・2021)
- ここに物語が(新潮社・2021)
絵本
- ペンキや(理論社・絵:出久根育・2002)
- 蟹塚縁起(理論社・絵:木内達朗・2003)
- マジョモリ(理論社・絵:早川司寿乃・2003)
- ワニ–ジャングルの憂鬱草原の無関心(理論社・絵:出久根育・2004)
- よんひゃくまんさいのびわこさん(理論社・絵:小沢さかえ ・2020)