プロフィール
出身地 | 山東省 |
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格闘スタイル | 中国拳法(金剛拳) |
概要
中国全土に名だたる最高峰の武術家「海王」の一人。
中国武術最高峰を決めるトーナメント式の大会『中国大擂台賽編』に登場。
人物
海王としての己の立場と実力及び中国拳法の絶対性に崇拝と矜持を持ち、それを汚されることを何よりも嫌うプライドの高い自信家。
一方でその自信が故に分析能力の無さ、過信と軽率な行動をしたりと精神面の未熟さが見受けられる。
金剛拳
五体を金剛(ダイヤモンド)化するという「金剛拳」の使い手。
オリバ戦で語った訓練の内容は以下の通り
木剣を使った受打訓練
↓
鎖での殴打訓練
↓
大型車両による腹部通過
↓
旧式のカノン砲による砲弾炸裂の実体験に至る
打撃・軋轢・砲撃を身体を張って耐え、最終訓練として「台風襲来時の夜半にて行う、岩や流木が落下してくる落差30Mの滝壺を夜明けまで耐え抜く滝行」という荒行を経て、肉体を金剛と称される凄まじい防御力を得るようなる。
全海王屈指と目される防御力を誇り、その硬度と膂力を活かした徒手空拳も使えるようだが、後述の怒李庵海王には大したダメージを与えなかった。
作中での活躍
ドリアン戦
一回戦で、幼児退行で再起不能になっていたはずのドリアン(怒李庵海王)と対戦する。
しかし、幼児化して戦うどころではない様子に呆れて油断したところ、元海王としての身体能力と気迫だけは健在だった彼の何気ない行動に虚を突かれ、怯まされるという醜態を晒す。
これに怒って放った反撃により一瞬で戦意を失ったドリアンを一蹴、地に沈めて勝利を収める。
だが観客からも呆気ない試合展開とドリアンがとても戦えるような状態じゃないが故に塩試合な雰囲気になっていく中、自力で立ち上がり会場から立ち去るドリアンに実況者が「これもまた立派な武術家の姿」と讃える声もあったことで観客席に歓声が戻る。
しかし、この結果を不満に思い大恥をかいた事に激怒した楊は、ドリアンを連れて控室へ戻ろうとしていたセコンドとして同行していたビスケット・オリバに「納得できん。この白人には海王を名乗る資格と実力がない!再戦を申し込む!!」とドリアンとの再試合を要求。
その要求にオリバは「ドリアンは病気で試合の続行は出来ない。代わりに自分が代行として試合をする」と提案。
というのも一連の流れはオリバが自身も大会に参加する為の策略であったが、楊は彼の肉体を見てはバカ力が自慢だけと彼を見下す態度をみせる。
オリバは「バカ力が自慢さ」と自虐しながら楊の左手を掴んでは握る。
握られた腕が抜け出せない事に焦った楊はハイキックでオリバを叩きつけて振りほどくとますます激昂し、試合会場に出るように言う。
楊「すぐに擂台に戻れッッ」
オリバ「Certainly Sir 謝謝 楊海王」
オリバ戦(代理試合)
「試合結果にオリバが不服だった」として観客にオリバVS楊の試合を発表して試合は開始。
上着を破り、前述した金剛拳の修行内容を饒舌に語っては自慢の金剛化した肉体を盾に先制の一撃をオリバに譲る余裕を見せた。
存分に叩き尽くし給えッッッ
楊の自分語りにオリバは卑下しながらも提案にのり、手を伸ばして彼の頭を撫でるかのように触れる。
その軽いタッチに困惑する楊にオリバは
バカだぜアンタ
その圧倒的な腕力を前に頭から叩き潰され、手足は変な方向に曲がり、押し潰されたアルミ缶のように縮こまった体となり、反撃する暇もなく文字通り一撃で敗北した。
その光景に凍りつく会場と実況の中、勇次郎だけ
金剛ダイアモンドが――ヘシ曲がってやがる
と大爆笑していた。
楊はどうなったのか不明だが、ぺしゃんこに潰された体と白目を向いた顔を見るからに死亡してる可能性が高い。
もっともバキの世界では死んでいそうな重症を負っても生きているキャラが何人もいるが。
敗因
こうしてみると噛ませ犬のような扱いされているが、彼の砲弾すらものともしない筋肉の堅牢さは本物であることも事実である。
バキ世界においては銃火器や兵器は少なからず鍛練した人間を越える強力な武器である描写がなされており、
花山や勇次郎など、武器に屈しないキャラクターはその時点で「化物」であることがはっきりわかる。
オリバに敗北した理由の一つとしては重要でありながら鍛えることが唯一困難な「首」の鍛練を怠った弱さを突かれた為であり、オリバの「バカだね」というセリフはまさに全身の堅牢さということに囚われた慢心と愚かさに向けられたものでもあることを頭に入れておきたい。
彼に限った事ではないがこの大会に参加した半数の海王のレベルが低い事に烈海王は痛感している。
余談
修行内容がバキシリーズでも上位にはいる目茶苦茶な設定と「〜実体験に至る」などのセリフの秀逸さ、ジャガった姿などからネタキャラとして高い人気を獲得し、多くのコラ画像が生成されるようになった。