概要
『アウターガンダム』や『機動戦士ガンダムムーンクライシス』から続く現在の宇宙世紀のシリーズとは異なる作者独自の時代設定で描かれるガンダム作品。
第二次ネオジオン抗争から14年後の宇宙世紀0107年を舞台に設定されており、「ゼファーファントムシステム」「アンチ・ファンネル・システム」などの上記2作品に出た独自設定も存在している。
謎のテロ組織FAMASに狙われた若き輸送船船長ルビーと、船の積み荷でありFAMASの標的である機密情報を持つAI搭載型ガンダム「Reon」の奮闘を描いている。
登場人物
※以下の登場人物の中には、上記2作品から登場した者も多い。
カーゴシップ「ルピナス」
物語の主人公。亡き父の跡を継いだばかりのカーゴシップ「ルピナス」の女性船長。成り行きからReonのパイロットとなる。
- クロイツ・ヒューゲット
ルピナスの副長でルビーの叔父。
- ダグ・ホロニッツ
ルピナスの機関交信士。
「EX-05-U レオン」に搭載された自立型汎用制御プログラムでゼファーガンダムの流れを汲む。ゼファーとは違い流調に会話ができる。
ルビーが戦闘訓練を受けていない事を理解し、操縦負荷を考慮しながら戦闘を行うなど、非常に高度な判断を行うことが出来る。
ある目的を達成するために、自立して判断・行動する。
FAMAS
- キール・ウェラー
FAMASの首領。前作にも登場し、地球連邦軍戦略諜報部の大佐だったが、妻の死をきっかけに反乱を起こした。
- レディス・レオノフスキー
FAMASに所属しているニュータイプ少女。ゴスロリ服を着用している。
- スコット・T・グレン
FAMASのMSパイロット。レディスに片思いしている。実は兵器会社の御曹司。
地球連邦軍
- フョードル・クルムキン
地球連邦軍の宇宙要塞ルナツー最高司令官。彼の元まで機密情報を届けるのがReon(とルビー)の任務である。
- ラナフ・ギャリオット
クルムキン提督の補佐官。
- ダン・クルーガー
地球連邦軍情報部の特務部隊隊長。
その他
- クリフ・マクラウド
Reonを開発した兵器会社「U.A.I」の御曹司。アナハイム・エレクトロニクス社社長の娘(ただし、ゴリラのような見た目)との縁談が決まっている。
いわゆるプレイボーイだが、物語後半にReonに武装を施してルビーを助けた。
- アド・ガーンズバック
スペースパトロールに所属する、元ジオン軍人。ルビーとは交流がある。
- エファ・ガラドリアル
スペースパトロールに所属する、元ジオン軍人。血縁関係はないがガーンズバックを「お父さん」と呼ぶ。
- リチャード・チェンバレン
スペースパトロールの局長。元地球連邦軍人。ルビーの父親とは親交があった。FAMASに殺害される。
- R・フォード
MSのOS技術者。物語冒頭、ReonにFAMASの切り札である生物兵器のデータを託して息絶える。
登場メカニック
形式型番は「EX-05-U」。ゼファーガンダムと同じOSを搭載しているが、ゼファーは封印されたことになっているため、経緯については不明。
ゼファーの暴走の反省から、火器管制役にパイロットを必要としている。ゼファーは単独行動を行うことで、パイロット由来の行動の制約(耐Gに限度があるなど)が無く、文字通り非人間的な反応速度を発揮したが、Reonはパイロットを必要とすることで、そのメリットが失われている。
最新のガンダムタイプだが当初はビームガンとビームサーベルしか武装がなかった。物語後半に小型ハイメガキャノン(発射するとメンテナンスが必要と思われるため、連射は不能?)、ビームサーベル一体型のビームガン×2、アンチファンネルシステムなどを装備された。
- マグマックス
本作オリジナルのMS。武装はビームライフル、ビームサーベル、プラズマリーダーなど。
- νガンダム(レプリカ機)
中盤からレディスが乗り込み、当初はファンネルで圧倒的な力を発揮するが、Reonに追加されたアンチファンネルシステムで無力化された後は、Reonの驚異的な反応速度に圧倒される。
作品中、伝説的なνガンダムであっても、すでに旧世代と見なされつつあるという台詞がある。
連邦軍に鹵獲・隠匿されていた機体。機体の素性の良さが評価されている。戦場の混乱を鎮圧するために、急遽投入された。
関連タグ
ムーンクライシス……前作