「死ぬものかぁ…ワシは…ワシはぁ…!」
概要
世界経済を裏から操る香港のメディア王。
世界最強の武術家を決める「乾坤一擲武術会」を開催し、ゲキレンジャー達を招待した。ミランダという美人秘書がいる。
その正体は科学技術の粋を集めて作り出した機械拳法「銘功夫(メカンフー)」の総帥で、銘功夫アントライオン拳の使い手。
アントライオンは蟻地獄のこと。
目的は優れた武術家の気を吸収して最強の存在となることであり、そのたくらみに気付いたインターポールのラオファン刑事を撃退し、ゲキレンジャーと交戦。
足元を蟻地獄の巣穴のように変えて相手を引きずり込み、両腕の仕込み刃で挟み潰す技「砂楼閣」を繰り出して苦しめたが、ゲキレンジャー3人の合体技「魂魂弾」で倒された。
その直後に巨大ロボット、銘観音(メカンノン)に乗り込みゲキレンジャー達と最後の決戦に挑む。
だがゲキリントージャの「激激臨臨斬」を受けた銘観音の爆発に巻き込まれ、冒頭の台詞を言いながら死亡した。
余談
- アントライオン
英語でアリジゴクを指すが、元々はヨーロッパに伝わる幻獣。前半分がオスのライオン、後ろ半分が蟻という想像上の生物である。
この場合は別名をミルメコレオといい、肉を食うライオンと草食のアリの合の子になってしまったことで「肉を食べても、植物(穀物)を食べても消化できないので空腹に苦しんでおり、やがて餓死する」とされる(後に「地中に隠れて他のアリを襲い、蓄えを奪う虫」とされた)。
また「欲望に突き動かされると破滅する」というたとえでもあり、まさに「欲望が身を滅ぼした」こいつに当てはまっている。
- 中の人
演じた石橋氏は『鳥人戦隊ジェットマン』のゲスト出演以来、シリーズ通算6作目の出演を果たした。
数々の悪役を演じた石橋氏だったが、2018年12月19日に亡くなっため、このヤン役がシリーズ最後の出演となった。