概要
てんとう虫コミックス43巻及び、藤子・F・不二雄大全集17巻に収録「まわりのお天気集めよう」に登場。
付属のホースで囲んだ中に、雨や日光、雪といった周囲の気候を集めておくことができる。
ストーリー
電話が鳴り出したものの、ドラえもんとのび太は二人して西部劇のテレビに夢中で、どちらも電話に出ようとしなかった。そこでジャンケンで決めることにし、ドラえもんはグーしか出せなかったため負けてしまった。そして電話に出るとかけて来たのはママで、雨が降り出したから洗濯物を大急ぎで取り込み、ついでに駅まで傘を持って迎えに来て欲しいと頼まれてしまった。
このことをのび太に伝えても、君が聞いたんだからと代わってくれず、ドラえもんはテレビの決闘シーンが来る前に一目散に走って行った。だがそれから一分もせず用事を済ませて戻って来て、のび太は洗濯ものが出されたままで、雨も激しく降っていることを言うが、その時再びママから電話がかかって来たので出てみると雨が止んだから迎えはもういいと言われきょとんとなってしまった。
そして庭に出てみると、雨が洗濯物から離れた一か所にしか降っていないことに気付き、ラストのシーンを見終えたドラえもんは「気候集中装置」を使って一キロ四方で降っている雨をホースで囲んだ中にまとめたからだと説明される。このタイミングで雨もやみドラえもんは装置をしまおうとした。
その後帰宅したママは洗濯物がちっとも乾いていないことに不思議がったので、再び装置を使って百メートル四方の日差しを庭に集め、あっという間に洗濯物を乾かしママも大助かりだった。そんな時今夜から雪が降るという天気予報が流れたので、ドラえもんとのび太はこの装置を使って庭に行きを集めることにした。
さっそくのび太はしずか、ジャイアン、スネ夫にもこのことを伝えて回るが、しずかは訳が分からず、ジャイアンとスネ夫には大笑いされてしまった。だが翌朝になると雪が積もり過ぎて野比家が埋まってしまっていたので、ドラえもんとのび太は雪の中を掘り進んで頂上にたどり着き、降り積もった大量の雪に大喜びした。しかしママはこれに怒り始めるが、入り口をすぐ開けるからとなだめ、屋上をゲレンデに、中に部屋をつくることを計画し工事に取り掛かる。
そしてしずかの他、他の皆も呼んで楽しく雪遊びを楽しんだのだが、ジャイアンとスネ夫は呼ばれなかったことに不満気味で、スネ夫は自分の家の方が広いから遥かに広いから、こっとへ降らせれば皆のためになると装置を貸すよう要求してきた。だがその夜は雨が降ったため、翌朝骨川家は雨水で浸水してしまい、様子を見に来たドラえもんとのび太はこの光景にびっくりするのだった。