人物
35歳。段はB級2組の7段。
実家は千住斎苑という葬儀屋を営んでおり、家業を手伝えるように常に喪服を着用している。しかし、顔が不吉すぎるからか実家を継がせてもらえなかったらしく、長男であるが、家業は弟が継いでいる。
また、常に黒スーツなのは葬儀屋の仕事用に仕立てたものが余っているためとのことだが、真偽は不明。
「立てば不吉」「座れば不気味」「歩く姿は疫病神」と揶揄され、棋界一の疎まれ者と呼ばれている。その風貌とキャラクターから作中では『死神』と称されている。
その所以は彼の容姿だけでなく、対局相手の運命がかかった一局では神がかった力を発揮し、相手をきっちり敗北へと導くためでもある。更に、対局中に相手の顔をジロジロと覗き込む癖や時折小声で歌を口ずさむことがある。そのため対局相手にトラウマを植え付けてしまうことも少なくない。
棋風は、普段は掴み所がなく不安定だが、上述の様に対局相手の大事な一戦では脅威の力を見せる。また、一見無意味な手を指して相手の出方をうかがったり、相手を油断させる様な策を講じたりする一面もあり、零からは「でたらめに強い」と表現されている。
しかし…
本人は「人間が大好き」と公言しており、彼が唯一「生きている」という実感を持つことのできる将棋を心から愛している。対局相手の顔を覗き込むのも、取り繕うことのできない極限で、あるがままの姿を見せる相手は愛おしく思ってしまうためである。トリッキーな手を指すのも相手の心を見たい気持ちの表れである。一方で、他人から疎まれたり誤解されたりすることに関してはあまり気に留めていないようだ。
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