概要
バトルスピリッツ覇王編 第3弾:爆烈の覇道で登場した緑のXレアスピリット。
現在は下記の性能から禁止カードとなっている。
モチーフは、朱雀・白虎・玄武と共に四聖獣の一角を担い、東方を守護する雷竜「青龍」と、古代中国の三国志時代に"蜀"を建国した、『三国志演義』の主人公としても知られる英雄「劉備(劉備玄徳)」。
テキスト
7(2)/緑/覇皇・華兵
<1>Lv1 5000 <3>Lv2 10000 <6>Lv3 14000
【バースト:自分のライフ減少後】
自分のライフが3以下のとき、このスピリットカードを召喚する。
フラッシュ【烈神速】『お互いのアタックステップ』
自分のトラッシュのコアが5個以上のとき、自分のトラッシュのコアすべてを自分のフィールド/リザーブに好きなように置くことで、手札にあるこのスピリットカードを、コストを支払わずに召喚する。
シンボル:緑
コンセプト:寺島慎也
イラスト:藤井英俊
フレーバーテキスト:
決断から実行まで、その迅速さは圧倒的だった。
カードとしての性能
バトスピ界屈指のブッ壊れ性能である専用キーワード能力【烈神速】を持つ。
バトスピにおいてトラッシュに置かれたコアは基本的に次の自分のリフレッシュステップまで回収・使用不可能なのだが、このカードは自分のトラッシュにコアが5個以上あれば、そのトラッシュのコア全てを難無く回収できる上、自分のフィールド/リザーブに自由に置くことができる。
要は、前のステップやターンでどれだけコアを消費しても、このカード1枚で使ったコアをそのまま使い回すことができるのである。
同じくアタックステップ中にフラッシュタイミングでトラッシュのコアを全回収できる「ネイチャーフォース」や「グレートリンク」(現在は共に禁止カード)と比べても、こちらはコアの振り分けが自分のフィールド/リザーブにまで自由に行え、さらにコスト7のセミバニラスピリットまで付いてくる。
条件さえ満たせば、デッキを問わずに自分の場が更地でも使用できてしまうという圧倒的なハイスペックぶりを誇る。
強いて難点を挙げるなら、ノーコスト召喚メタの影響を受けることや、フィールドで発揮する効果を一切持たないことぐらいだろう。
しかし、後者に関しては自身のBPが(当時基準では)コスト相応で、コア回収のついでにやってくるスピリットとしては十分過ぎるスペックだったため、何ら問題ではなかった。
同時期に高い採用率を誇っていた龍の覇王ジーク・ヤマト・フリードとのBP比べは、覇王編環境を象徴する光景だったと言える。
【烈神速】によってあらゆるデッキで大量のコアを簡単に使い回すことが可能になってしまった結果、とにかく"コア5個を自分のトラッシュに置く"ことが最重要視されるようになる事態にまで発展。
バトルスピリッツの概念たるコア運用を完全に無視した、一種のルール破壊とも言えるこのカードは、もはや「入れない理由が無い」とまで言われる程に当時の環境を斡旋していた。
この惨状は流石に擁護されず、2012年9月1日に究極1(現制限<1>)カードに指定されるも、依然必須カードとしてデッキの多様性を狭め続けたことから、続く2013年3月23日に伝説(現禁止)カード指定されることになった。
「イビルオーラ」やかつての「大天使ミカファール」にも並ぶ、バトスピ界屈指の問題児と言うべきカードである。
後に登場したソウルコアも【烈神速】で簡単に使い回せることや、自身のサイズも含めて《煌臨》などとも相性が良いことから、今後の規制解除は絶望的と思われる。
派生カード
アルティメットバトル05にて、アルティメット化した「アルティメット・セイリュービ」が登場。
こちらは元のスピリットが公式・公認大会で使用禁止された反省からか、緑のアルティメットを要求する厳しめの召喚条件が定められており、事実上の調整版とも言える。
ディーバブースター【女神達の調べ】から登場した「セイナ・リューミン」は、このカードをモチーフとしている。
当然ながら、現状本家と上記のアルティメット版以外で【烈神速】を持つカードは1枚も存在しない。
関連タグ
大天使ミカファール:バトスピにおいて初めて伝説(禁止)カードとなったXレア。セイリュービはこのカードに続いて2番目に禁止となったXレアである。しかしこちらは後に制限カード<1>へと禁止解除された。