熱き決闘者たち
あつきでゅえりすとたち
20th ANNIVERSARY PACK 1st WAVEで登場した永続魔法。
20周年として登場した一連のパックでは、未OCGのOCG化や必殺技のカード化が中心だが、このカードはシリーズを代表する楽曲という珍しいモチーフとなっている。
主題歌・OP映像シーンをモチーフとしたカードは少数存在するが、現状では「BGM」がモチーフとなっているカードは唯一である。(モンスター名や必殺技名がそのまま曲名となっている逆パターンを除く)
(1):自分のモンスターの攻撃宣言時に、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
その攻撃を無効にし、対象のカードを破壊する。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
お互いに1ターンに1枚しか魔法・罠カードを手札からセットできず、
エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターはそのターンには攻撃できない。
(3):自分ドローフェイズのドロー前に発動できる。
このターン通常のドローを行う代わりに、自分の墓地のモンスター1体を選んで手札に加える。
(1)の効果は原作の「決闘者の王国編」における「闇遊戯vs海馬」戦の初期型デュエルディスクを用いたデュエルがモチーフ。漫画版の初期型ディスクにのみ、魔法・罠カードに攻撃できるルールがあり、この場合は攻守が無いカードのため必ず破壊できた。モンスターへの攻撃を魔法罠破壊に変換することで、擬似的に魔法罠への攻撃を再現している。
(2)の効果は原作の「バトルシティ編」におけるルールを再現したもの。こちらはそのまま原作のルールそのものであるが、原作では「融合モンスター」に適用されていたルールは、その他のエクストラデッキのモンスターにも範囲が拡大している。
(3)には明確なモチーフは無いが、漫画・アニメではドローするカードを自分の意志で確定・創造する描写は多数見られる。中でも劇場版での地面からドローは、ゲーム上の墓地ではなく正真正銘の冥界からカードをドローしている。
総じて原作ルールでのデュエルを楽しむためのなりきり的なカードであり、実用性は低い。(2)の立ち回り等からある程度の専用構築が必要なカードだが、このカード自身には耐性も無い上に突出して拘束力が高いわけでもなく、実戦で使うというよりは、友人間で原作ルールを楽しむために使う遊び向けのカードか。
一応、大量に伏せカードを使うデッキへの抑制や、ドローロックを回避するなど、使えなくはないものの。
アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』中で使用されたBGM。
作品を代表するメインテーマであり、作中ではもちろん、他のメディアでも使用シーンが多いシリーズの代名詞とも言うべき曲。
闇遊戯への人格交代シーン、キーカードをドローしたときやエースカードを召喚したときなど、デュエルの重要な場面や盛り上がる場面で幾度も使用されている。
この曲が流れるとここから勝ち確定という場面で定番となっている処刑用BGMでもあるのだが、文字通りの公開処刑をやってのけたクリティウスの牙がネットミームと化し大流行してしまったせいで代表曲の座を脅かされてしまっている。
なお、この曲自体も曲の冒頭に勝手に歌詞をつけたネタがミーム化している。
続編『遊戯王GX』においては最終回での十代vs遊戯にて満を持して流れている。ただし、作曲担当者の変更といった作品の事情もあってか、GXの曲調に合わせたアレンジバージョンとなった。その後、『遊☆戯☆王~超融合!時空を越えた絆~』等においてもGXバージョンが使用されている。
『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』では別のアレンジとなり、こちらは長尺のアレンジにより海馬vs闇遊戯のデュエルほぼ全編がこの曲という豪華仕様となっている(クライマックスのみ神の怒り)。
2019年には音ゲー『ノスタルジア』にも収録された。アレンジはAkhuta。
劇中BGMが音ゲーに収録されるのは珍しい。