特別な瑞雲
とくべつなずいうん
2月6日から開始から冬季イベントと並行し、バレンタインのミニイベントの一環として、何隻かの艦娘たちに“期間限定ボイス”が実装された。
伊勢型姉妹も実装対象となり、伊勢がいつもの明るい調子でチョコをくれるのに対し、日向はというと……
「そうか、ヴァレンタインというやつだな。仕方無い、特別な瑞雲をやろう。ほら。」
ドライな感じは日向の性格上、いつものことである。
バレンタインデーに気付かなかったことも、日向らしいので問題ではない。
何故に瑞雲なんすか。
航空戦艦に転換して以降、日向がすっかり“航空火力好き”なったのは周知の事実だが、クリスマスの期間限定ボイス以降、どうも師匠化が加速しているとしか思えない有り様になっている。
何がどう特別なのかは――
など諸説あるものの、正体は日向と受け取った提督のみぞ知る。
2017/6/23のアップデートで瑞雲の改修が可能となり、改修担当は案の定伊勢型(改)になった。また伊勢型姉妹による編成・出撃・改修任務を経て上位機体「瑞雲(六三四空/熟練)」の入手が可能。ただし、その道のりは(出撃海域、改修資材ともに)非常に険しい。そしてこの「瑞雲(六三四空/熟練)」に乗る装備妖精は、どう見ても法被を着た日向師匠そのものである。
2020年9月17日のアップデートで後述の「瑞雲12型(六三四空)」からの改修更新で常時入手が可能となった。大元になる「瑞雲(六三四空)」は利根型姉妹の改二、および当然のごとくこの人の改二の初期装備として入手できるほか、通常の瑞雲からの更新で入手が可能。
ただし「瑞雲(六三四空)」から改修更新で本装備を入手しようとすると改修資材等の他に、瑞雲12型を4個、新型航空兵装資材を2個、熟練搭乗員を3個(通常の瑞雲から更新の場合さらに熟練搭乗員をもう1個)消費する。
こちらは遡ること2014年3月に実装された。長らくランカー報酬でのみ入手可能な瑞雲で、しかも101~500位のランカーにしか配られたことがない装備。瑞雲(六三四空/熟練)登場まで最強の瑞雲であった。
瑞雲(六三四空/熟練)が任務配布という形で登場した事で、最上位の瑞雲ではなくなったが、それでも強力な装備には違いなく、又唯一100位以上のランカーに成らなければ入手チャンスすらも訪れない正に狭き門の瑞雲である。
…だが2020年9月17日のアップデートで遂に「瑞雲(六三四空)」の改修更新で通常入手が可能になった。更新時には瑞雲12型2個、新型航空兵装資材1個、熟練搭乗員1個を消費する。
更に「瑞雲12型(六三四空)」それ自体も改修が可能になり、のちに上述の通り上位機体への更新が可能となった。
2019/3/27のアップデートにて、新たなる瑞雲「瑞雲改二(六三四空)」が登場した。これまでのどの瑞雲をも上回る高い制空能力と爆装を有するばかりか、改修任務によりさらなる上位機体である「瑞雲改二(六三四空/熟練)」になる。
だが、この瑞雲に至る道のりはといえば、以前にも増して出撃海域・消費資材とも非常に険しく、まさしく瑞雲をこよなく愛する提督たちが幾多の困難の果てに手にする勲章と言っても過言ではないかもしれない。
もっとも、その困難に見合うだけの活躍は確実にできるだけの性能は有しており、その特徴を一言で言い表すなら「主戦力級の艦爆並みの爆撃ができる水上戦闘機」というとんでもないもの。伊達や酔狂で改二を名乗っているわけでは決してないのだ。
なお、いずれの機体にも日向師匠瓜二つの装備妖精が乗っている。かっこいい。
時は2023年2月14日、つまりバレンタインデー。長らく謎であった「特別な瑞雲」の正体について、一つの答えが示された。
この日のアップデートで提督たちにお披露目された新たなる瑞雲、その名も「試製 夜間瑞雲(攻撃装備)」。
瑞雲改二(六三四空)の上位装備となるこの瑞雲、カタログスペック自体はほぼ据え置きとなったものの、侮るなかれ。その名の通り、装備すると夜戦にて一定の条件下で特殊なカットインを発動させ1度の砲撃で敵2体を攻撃することができる(ついでに照明弾の効果も出る)というとんでもない代物なのだ。
上述の「何がどう特別なのか」に対する答えとしてはこの場合、「瑞雲の上位にあたる水上爆撃機」というのが正解だった、ということになるのだろうが、まさか瑞雲が夜戦にまで進出してくるなど、提督たちは勿論かの夜戦忍者とて予想だにしなかったであろう…。
ちなみにこの瑞雲、改修任務で一つ手に入る他、やろうと思えば既存の瑞雲シリーズから改修更新しての量産も可能。…こう書けばお分かりの通り、量産には大量の資源や資材、大量の瑞雲、そして何より、提督の瑞雲に対する熱意が試される。