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概要

唐時代の書物『酉陽雑俎』で言及される妖怪の一種。

ちなみにここでいう狼とは、動物のオオカミではなく立派な(?)妖怪の方の狼で、狼と狽

は日本の妖怪・手長足長と同じく2体一組の妖怪である。

記述によれば、狼(ろう)は前足が異様に長く、その逆に狽(ばい)は後ろ足が異様に長いという特徴を持つとされる。

その為、狼は狽がいなければ立つ事ができず、狽は狼がいなければ歩く事ができないので、移動する際は狽が狼の背中に乗ってバランスを取りながら移動しなければならず、それ故に2匹は常に一緒に行動しているといわれており、何かの拍子にどちらか一方が離れてしまうようなことがあればバランスが崩れて動けなくなってしまい、慌てふためくとされている。

ちなみにこの故事が“狼狽”のいわれとされているが、近年では別の説が有力視されているらしい。

余談

様々な説の中には「狼」と「狽」に「乱れる」や「よろける」という意味があるとか、ただ単に“擬態語”としてこの字があてられたとかがあるらしい

山田正紀によるSFファンタジー小説『宝石泥棒Ⅱ 螺旋の月』では同様な生物が登場し、主人公ジローと戦いを繰り広げた。

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