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概要編集

長野県埴科郡や更級郡(現長野市)に伝承される憑き物の一種で、群馬県にも伝わっておりオサキネブッチョウと呼ばれるモノと合わせて「秩父の三害」として恐れられ、この家筋は縁組みを忌まれるとされる。


この憑き物に憑かれている家筋では、生団子仏(なまだんごぼとけ)という片足が素足で、手に片方の草履を持っている奇妙な姿の仏像を本尊として祀っており、供えるために団子をゆでると、名前の通りに一つだけは生のままで、彼岸や月見団子を作ると3個だけは生のままになってしまうといわれる。


さらに上水内郡北小川村(現小川村)には、持っている家はお金が貯まるといわれている「生団子」と呼ばれる掛け物が伝わり、これには頭に笠を被っており、片足が素足、もう片方には破れた草履を履き、衣は破れて手にした杖は半分折れているという仏の姿が描かれているという。


この家筋は山伏武士の末裔であるとされることが多いが、「なまだんご」とは「南無阿弥陀仏講(なむあみだぶつこう)」が訛ったものとの説があることから、仏事や死者の弔いを司る、阿弥陀仏を本尊とする被差別民・阿弥陀衆および念仏衆の一族であるともいわれている。


関連タグ編集

長野県 妖怪 憑き物


秘仏 塗仏 野寺坊

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