概要
長野県上伊那郡飯島町田切にある、JR東海飯田線の駅。1918年2月11日開業。
伊那電車軌道が伊那福岡駅から飯島駅まで延伸した際に田切停留場として開業。1943年の国有化時に駅に昇格した。
かつては現在よりも150m北側のカーブ上に存在したが、曲線が急で安全が確保できないため、1984年に現在の位置に移転した。
当時の駅跡には現在でも保線用のやぐらが残されている。
旧型国電全盛期は同駅付近のΩカーブが撮影の名所として知られていた。
漫画『究極超人あ〜る』のOVAは飯田線が舞台となっており、当駅も登場する。
公開後から「あ~る」のファンが駅に殺到し、中には待合室に落書きをする者までいた。そのため1993年にはノートと駅スタンプが設置され、現在に至っても多くのファンがノートに書きこんでいる。
また1990年代にはユーロライナーやクモハ12形によるイベント列車も運行され、「あ~る」劇中で行われた下山ダッシュも取り入れられたと言われている。
2012年から劇中の名場面にちなんで当駅から伊那市駅までを自転車で1時間以内に走破するイベント「轟天号を追いかけて」が開催されている。
いわゆる聖地巡礼の原点ともいえる取り組みであり、2018年には駅に隣接する聖徳寺の駐車場に「聖地巡礼発祥の地」の石碑が建てられた。