概要
白銀の城のラビュリンスに使える召使い。緑と黒を基調としたメイド服とクールな表情が印象的。先端に鍵束のついたムチを持ち、戦闘の際はこれを振り回して戦うようだ。
白銀の迷宮城では相方と共に侵入者の迎撃や家具たちの配置を指示している様子が関連カードからうかがえる。
ザ・ヴァリュアブル・ブックEX3では彼女とアリアーヌによる会話形式でラビュリンスの世界観が解説されており、それによると一人称は『アリア』。
メイドらしく丁寧に振舞い、侵入者である騎士であってもその態度は崩さない。感情豊かなアリアーヌと比べるとクールな性格だが、ラビュリンス・セッティングの場面にて配置転換中に居眠りをしている白銀の城の竜飾灯をたしなめたり、主から騎士(遊戯王)が城内の罠をどれだけ楽しんだり苦しんだりしたか質問攻めにされている等苦労している様子。
また、同紙にて相方の白銀の城の召使いアリアーヌは妹で、彼女たちは『白磁の乙女(アリアドネ)』と呼ばれる姉妹であることが判明した。姉妹は彼女とアリアーヌ以外も存在するようで、彼女の上に『中姉様』と呼ぶ姉がいるらしく、仕掛けた罠を騎士にあっさり突破されたことを叱責されないか心配していた。
加えてどうやら白銀の迷宮城の『真の宝』の正体を知っている様子であり、彼女曰く騎士は未だそれを発見できていないとのこと。
カードテキスト
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「白銀の城の召使い アリアンナ」以外の「ラビュリンス」カード1枚を手札に加える。
(2):自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
その後、以下の効果を適用できる。
●手札から、悪魔族モンスター1体を特殊召喚するか、魔法・罠カード1枚をセットする。
解説
(1)は同名以外の「ラビュリンス」カードをサーチする効果。ラビュリンスであること以外は何の制約も無いので状況に応じたカードをサーチできる。
基本的には展開に繋がるウェルカム・ラビュリンス・ビッグウェルカム・ラビュリンスか、それらを補助しつつ応用力を底上げする白銀の迷宮城が主なサーチ先になるだろう。
(2)は白銀の城の召使いの共通効果。
カードを一枚ドローした後、「手札から魔法・罠カードをセットする」か「手札から悪魔族モンスターを特殊召喚する」のどちらかを選んで発動できる。
基本的に自分ターンはどちらか好きな効果を、相手ターンは悪魔族の特殊召喚を狙うのが吉。加えて特殊召喚効果はレベルなどの制限が無いので、自力での特殊召喚効果を持たない白銀の城のラビュリンスを場に出せる。
ただし、相方とは異なり(1)(2)の効果は一ターンにどちらか一度しか発動できないので注意。
加えて、サーチカードであるが故に灰流うららや無限泡影などの格好の的であり、このカードを止められて身動きが取れなくなることもしばしば起こりうる。それらの誘発を対策するかいっそ割り切ってしまうかは各デュエリストの判断に委ねられるだろう。
総じて【ラビュリンス】における万能サーチャーと言えるモンスターであり、同デッキの中心的なカードである。その為【ラビュリンス】においては3枚導入されることが多い。
余談
名前の由来はアリアドネのイタリア語読みと思わる。
主人である白銀の城のラビュリンスのモチーフの一つがミノタウロスであると予想されるため、そちらとの関連なのだろうか。