「ゴクオーくんは少しょうウソツキなところはありますが…、卑怯なウソは絶対ゆるさない立派な子です!そこは認めてもらえませんでしょうか?」
「とにもかくにもまずは!児童の話を聞いてみることじゃないんですか!?良い子であろうが!悪い子であろうが!わたしはこの子たちの味方です!」
概要
ゴクオー達の担任の八百小の新人女性教師で、担当クラスは5-2→6-2。好きな給食は牛乳の寒天。
第2話よりゴクオー達5-2の担任となる。
気が弱く(現在は努力中)、おっちょこちょいで多少涙もろいところがあるが、真面目で芯の強い一面があり人の気持ちを大切にする指導をする。なお、以前に(ウソ暴きのために)事故で怪我をしてしまったゴクオーを助けられずにいたことから合気道を習い始めており、後に同じ教師の険市先生がゴクオーに襲い掛かろうとした際は彼を投げ飛ばしてゴクオーを助けている。また、ユーリィに連れ去られた天子を救出するべく早引きを決意し、明日には必ず登校して天子やクラスメートたちと一日を生きることを約束したゴクオーを快く受け入れた。昔はキャビンアテンダントになるのが夢であったが断念してしまい落ち込んでいた(断念した理由は語られていないため不明)。そんなある日、仲間を大切にする一面を見通した当時の担任に先生になることを勧められ現在に至る。
ゴクオー達が6年生に進級した際はそのまま一緒に進級し、引き続きゴクオーの担任を務めている。
修学旅行の時はしくじりはあったものの行きの新幹線などでは騒いではいけないと児童達を叱ったり、京都の土産物店ではニッキィくんの巨大マスコット人形を壊した疑いをかけられた(実際は同じ日に修学旅行に来ていた洞小学校の児童が壊していた)教え子の乙赦と勝木に迫る洞小学校の夕日向先生に発破をかけ2人を庇ったりするなど教育者としての更なる成長が見られた。
ゴクオーたち6年2組が卒業制作として作っていた際、強風で卒業制作が壊れてしまうという残酷な運命に遭遇してしまう。自分の教え子たちが絶望をする姿見たくないあまり、卒業制作を徹夜で作り直しそのまま児童の作品に使用したが(寝不足で出来た顔のクマはメイクで誤魔化した)、早起きしたゴクオーに見破られる。それは彼女自身が作り直した物を、一生『自分たちが作った宝物』として、ウソの思い出を児童たちの胸に一生を生きていくことだと指摘され、自身の行いを深く後悔し、潔く罪を認めたことで「その覚悟、潔し!」と讃えられ、ウソのつけない舌を与えられた(作中ゴクオーに嘘を暴かれ、舌を抜かれた人間は彼女で最後となる)。その後は教え子たちに全てを話して謝罪。自身が直した部分を切り取ろうとしたが、天子から先生も6年2組の一員だからそのままにしてほしいと懇願され、こっそり自身に向けてプレゼントを作ってくれた教え子の心の暖かさに触れ号泣した。
真最終回では邪仏の信頼支配の術に操られるも、児童との絆が深かったおかげか唯一寸前まで理性を保っており、ゴクオーへ「早く行きなさい」と背中を押した。正気に戻った後はゴクオーの正体を知るもすぐに受け入れ、児童達と共に「あなたは最低の児童よー!!」と嘘で彼を応援した。
卒業式では、壱兆、乙赦や勝木と一緒に触れ合う様子が見られた。
前担任について
第1話では彼女とは別の眼鏡をかけた男性教師(本名不明)が5-2の担任を務めていた。彼は作中においてゴクオーに舌を抜かれた最初の人物でもある。
それはかつて天子に授業の間違いを指摘されたことで恥をかかされたと天子を逆恨みし、彼女の評判を落とそうと天子のノートを盗み、それに番崎の悪口を書いて黒板に貼りつけた(内容はテストで0点を取ったというもの)。しかしゴクオーに見破られ、ウソのつけない舌を与えられると、騒ぎを聞きつけやって来た育美校長の前で自分の行いを全て話してしまい、怒った校長によってそのまま校長室へ連行された(その際「はなせクソじじぃ〜!」と暴言を喚き散らした)。
その後の第2話で担任が皆見先生に変わって以降は2巻の特別編『ゴクオーくんの夏休み』に一コマのみ(床屋の客として)登場したきりであるが、第1話の事件で既に解雇されたのかと思いきや、幸か不幸かTwitterの公式アカウントによると、どこかでまた担任をしていることが判明。
なお、番崎はこの時の事件で天子に謝罪していなかったことを深く反省しており、これからは天子を無闇に疑わず、天子が困っていたら助けることを誓っており、第56話で左丹下ルシオの策略によってルシオの歓迎会の飾り付けを壊した疑いを掛けられた天子を庇った際にそれらを打ち明けた。
その他
第25話では前担任の彼とは別に教育実習生の酉馬が登場している。表向きでは5-2の児童達ともすぐに打ち解け、教育実習にも必死に取り組んでいるが、実際は女子中学生や女子高生が目当てなだけの女好きで、小学校の教育実習も真面目に取り組むつもりはなかった(下記の経緯でその不純な動機を知ったユーリィにも「紙クズのように軽い夢」と罵倒されている)。
しかしテストの採点中、不注意から諸事情(地獄で溜まりに溜まった業務の処理)で欠席していたゴクオーの答案用紙に自分が噛んでいたガムをくっつけてしまい、ゴクオーに答案用紙を盗まれたとウソをついて周囲を欺こうとゴクオーの無実を訴える天子を怒鳴り付け、一方的に彼女やゴクオーを罵倒する。天子と一緒にいたネコカラスをはじめ、最初は酉馬の豹変ぶりに怯んでいたクラスメイトもゴクオーや天子を貶すその仕打ちやあまりの態度の酷さから酉馬に対して怒りを覚えるが、天子を庇って現れたユーリィにウソを暴かれてゴクオーの潔白が証明されると、ユーリィの「ヘブンズゲート」で地獄に落とされると同時に地獄で事の顛末を知ったゴクオーによってウソのつけない舌を与えられた。
その後、大学で一から勉強し直すという名目で学校を去ったことが皆見先生の口から語られている(…のだが、彼がウソのつけない舌を与えられた以上、今回の教育実習での問題行為や教師を目指した本当の動機を大学側に暴露すると思われるので、教師への道も断たれる可能性は否定できないが、同じくTwitterの公式アカウントによれば、大学に戻った後はしばらくフテくされて生きていたが、おそらく自分自身にイラつき、また何かをやってみて頑張ろう思い始めたとのこと。しかしその何かは本人でもわからないらしく、真最終回では第1話で登場した前担任、並びにゴクオーによってウソのつけない舌を与えられたコンビニの元店員やかつあげ常習犯であったマフライオンらと一緒に登場していた)。
天子は酉馬のウソを暴いたこの時のユーリィに対し、第1話で前担任のウソを暴いたゴクオーの姿を重ね合わせていた。
また、クラスメイトの中でも特に酉馬に対して怒り心頭だった番崎は事件後も自分達を騙そうとした上、一方的に天子を泣かせた酉馬に対する怒りは収まっていなかった。
余談
- 名前の由来は「皆を見る」。
- Twitter(現X)の公式アカウントによると、ゴクオー達の卒業後は1年生の担任になったとのこと。